インタラクティヴ・ライヴ「Limbo-54」とAMIGAの仕込みに関する発掘原稿です。
2002年のことを2003年になって思い出しながら書いているようです。
SoftwareHutというのはアメリカにある老舗のAMIGAショップで、FAMIGAでは「爆速ハット」の異名を取り「ほんとは日本にあるんじゃないか」とか「日本の通販より早い」とか言われるほどサーヴィスがよくて人気があった。
わたしも初めてのAMIGAパーツ購入はこの店。
技術部門もあって、ToastScan(スキャンダブラ)などの商品開発、AMIGAの修理、中古品やデッドストックのリファビッシュ販売も行っていた。
ただ、この時期に購入した中古のA4000マザーボードはどうにも調子が悪く、なんども交換してもらったのである。
Interactive Live 2003 への道 — その4 Scala先生お願いします
OS3.9インストール後、調子に乗ってライティングソフトBurnIT!を入れてCD-Rを焼いてみたところ、不思議にもちゃんと焼けました(笑)。
ドライヴは自動認識しませんでしたけどね。
次は本命のScalaMM400のインストールです。
FDが11枚もあってめんどくさいです。
VideoToasterの45枚には負けますが(笑)。
はい、インストールしました。
が……動きません。
起動するとシステムがフリーズします。
2度インストールしてみましたが、同じです。
起動を試みるとなぜかデスクトップに
DF0:Unreadable
というアイコンが出現します。
Scalaってフロッピを読みにいくのかと思い、適当なディスクを入れてから起動しましたが同じでした。
システム自体がフリーズしているかと思いましたが、ATAPIドライバの「シェアウェア登録しろメッセージ」が出たりするので、動いているプロセスはあるようです。
試みにキーボードでウィンドウ操作をしてみたところ、キーボードは動きました。
マウスが止まってしまうだけかもしれません。
ドングルが腐っているかもしれないと思い、もうひとつのドングルにつけかえましたがこれも同じ。
ディスクが腐っていたかと思い、ほかのマシン(A4000T/060)にインストールしてみるとなんの問題もなく動きます。
User-Startupの記述かとか、素人なりにいろいろと原因を探ってみますが、わからず。
Scalaだけでなく、MultiViewでアニメーションを再生したりしても、デスクトップに
DF0: Unreadable
と出現します。
いったいなんなんでしょう。
しょうがないのでその問題は置いておき、ハードウェアの整備。
- CyberStormを固定するためのスペーサー(六角型オスメスネジ)取り付け
- CyberStormのCPUクーラー取り付け(060にはなくてもいいらしいですが)
- マザーボードにニッケル水素電池またはボタン電池用ソケットの取り付け
- メモリの増設
といったところでしょうか。
にしても、このPowerTowerA4000はたぶんSoftwareHutで組み立ててるのでしょうが、雑です。
ケースの中でカラカラ鳴ってるのでなにかと思ったら、どっかのネジが外れていました(笑)。
バスボードなども固定ネジをつけるべきところを省いていたりといいかげんです。
CyberStormとバスボードを外し、マザーボードをよく見ると充電池を取り外しただけでなく、ちゃんとボタン電池ホルダにつけかえられていました。
ちょっと見直しました(でも半田付けはヘタ)が、しかし、よ〜く観察すると、電池の回りは液漏れのあとがあり、パターンやチップも若干浸蝕されているようです。
ボタン電池の電圧を測ってみたところ2Vもなかったので、新品のボタン電池につけかえてもやはり時刻設定は保存できません。
時計機能が働かないのは電池切れではなく液漏れで時計チップが死んでいるのでしょう。
Scalaのフリーズなどの不具合もそのせいかもしれません。
さらに、MS-DOSフォーマットのフロッピ(2DDも2HDも)が読めないことが発覚。
PC0をSys:DEVS/Dosdriversに入れて自動マウントにしておくとAmigaのディスクを入れても永遠に待機状態でシステムがフリーズに近い状態(PC0を読もうとして時計アイコンが止まらない)になります。
FDDの不具合はほかにもあり、まとめる以下になります。
- フォーマットできない
- 書き込みできない
- 2HDのディスクを読めない
- MS-DOSのディスクを読めない
要は2DDのAmigaディスクを読むことしかできないわけです。
ドライブ自体はほかのマシンにつけかえると正常動作するので、どうやらマザーボードのFDコントローラがおかしいようです。
よくOS3.9のインストールディスクを作成できたものだと思いますが、あまり深く考えないことにします(笑)。
というわけで、マザーボードの返品決定!!
2002年6月24日、アメリカへと旅立っていきました。
新しいマザーボードが届くまで、汚い中古キーボードの分解掃除、丸洗いでもしていましょうか。
そうそう、Hutはキーボードが中古だったお詫びにPCキーボード変換アダプタLyraを送ってくれることになりました。
すでにAmigaの新品キーボードは在庫がないそうです。
にしても、春には出荷予定だったToastScanはどうなってるのでしょう。
今ごろ、Hutのスタッフが総出で半田付けしているのでしょうか。
さて、次回は荷物第2弾到着「ToastScanがんばって」篇です。