平沢進、初の著作『SP-2』が今月末に刊行される。
3日ほど前、ようやく刷り上がってきたので、見本を届けてもらった。
編集者としてこの半年つきあってきた本なので他人事ではなく、思うことは多々あるのだが、そういう話はまた追々。
仕上がってきた本を手にとってまず思うのは、重たい、ということである。
もちろん束見本で重さはわかっていたのだが、中が真っ白の束見本と違い、ちゃんと印刷されて中味のある本であるからして、手にとって読もうとする。
数ページめくっているうちに、手にずっしり重さを感じ、さらにページをめくっていると、腕がだるくなってくる。
重量にして1kg以上、こりゃあ、机なしでは読み続けられない本である。
もちろん、床に置いて寝ころんでページをめくってもよいが、間違っても中空に持ち上げようとしてはいけない。
うっかり顔面に落下しようものなら、怪我をするかもしれない。
さらに気になるのは、本の汚れである。
この本は布(クロス)張りになっており、布というのは皮脂や汚れを吸い取る性質がある、これ当たり前。
よく手を洗って読書に臨まないと、本が手ぬぐいのようになってしまう。
コーティングされた巨大な帯があるので、その部分を持つようにすれば本体に汚れがつきにくいが、そうすると帯で微笑むFiat嬢に汚れがついてしまう。
かようなことが気になる向きには、トレーシングペーパーなどでカヴァーをすることをお薦めしたい。
変形サイズゆえ、市販品でぴったりのカヴァーは入手困難と思われる。
ところで先日、タイ王国を訪問したので、ぜひともFiat嬢に会うべく彼女が連日出演するゴールデン・ドーム・キャバレー・ショウ(といっても飲み屋ではなくシアター)へと向かったのであるが、なんとその日は休み。
巻末を飾るKukkai嬢、Gun嬢の演技を堪能して帰ってきたのであった。