昨日8月30日はGazioでのトーク・イヴェント「ニュー・ウェイヴとはなんだったのか」の第3回「福間創〜この音こそニュー・ウェイヴ〜」がで昼夜3部構成で開催された。
たまたまだが、ちょうど福間さんの新譜制作が終わったところで、開場のみ販売のバルク版「Flowers-soundtrack-(β.Bulk2014)」として先行リリースでき、プロモーションに微力ながら協力できたのが幸い。
www.soyuzproject.com/
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これまでの3回とも、リアルタイムではない世代の参加者が多く、回顧イヴェントではなく、「新しい音楽」を発見するきっかけになっていただいているようなケースがtwitterなどで散見されて嬉しい。
福間さんは、ニュー・ウェイヴを「姿勢(発想)としてのニュー・ウェイヴ」と「スタイル(伝統芸)としてのニュー・ウェイヴ」と2系統に分けて解説。前者の代表例がセックス・ピストルズ〜PiLのジョン・ライドン、後者の代表例がクラッシュ(のフォロワ)であるとして参加者をうまく引っ張ってくれた。ニュー・ウェイヴ系のミュージシャンの特徴としてサウンドの変化が激しいことを挙げ、その例として、ジョン・ライドン、大江慎也を紹介したのが、これが非常にわかりやすく、ウケにウケた。また、技術ではないアイディア先行、いわゆるヘタウマの例としてのニュー・オーダーへの愛あるツッコミにも場内爆笑。資本に頼らずアイディア先行で変化・更新し続ける「姿勢としてのニュー・ウェイヴ」で最も尊敬するミュージシャンは平沢進であるとして、ナイスな落としどころへもってきた。
そこでふと思ったのだが、ニュー・ウェイヴにはもう1系統「(時代的に)普遍性のあるニュー・ウェイヴ」というカテゴリもあるのではないか。というのも、このところエレ・ポップとかネオ・アコとか、当時は苦手だったジャンルを敢えて聴いてみるようにしているのだが、意外とよいものがあるのだ。リアルタイムには敬遠してぜんぜん聴き込んでいないので、懐メロではまったくないのだが、新譜として聴いて新鮮というか楽しいものがある。「エヴァー・グリーンなニュー・ウェイヴ」というとこっ恥ずかしいし、わたしもよく「時代の徒花こそニュー・ウェイヴ」とか言ったりするけれども、時代を越えてよいものはよい。
というわけでこの夏はヤング・マーブル・ジャイアンツの『Colossal Youth』とカップリングのおまけCDばかり聴いていた。ちなみにこのアルバム、リリース時には『ロッキンf』で平沢進がレヴューしている。
さて、遅れに遅れている『音のみぞ』創刊号ですが申し訳ございません。ようやく巻頭特集用の原稿を書き終わりました。特集はほかの執筆者にも依頼中です。また、表紙デザイナーも決まってそちらも依頼中です。なんとか9月中、遅くとも平沢さんのライヴまでには出したい所存。予約された方、もうしばしお待ちください。
次回のトーク・イヴェント「ニュー・ウェイヴとはなんだったのか 番外篇 平沢進ソロ・デビュー25周年特集」は夜の部のみ2席空き(8/31時点)があります。
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*9/2時点では完売、キャンセル待ちとなってます