せっかくだからマザーボードに添付されたドライヴァを入れてみようかと思ったら、インストーラがコケて音が鳴らなくなってしまった。
試行錯誤した結果、 /lib/modules/2.6.29.2-126.fc11.x86_64/kernel/sound/ 以下がきれいさっぱり消え失せていることが判明。
結局、カーネルを再インストールして解決。
このような人間が書いている文章だから、以下の記述も、使い手に問題があるのかもしれないと思って読んでいただきたい。
(どういうお願いだ)
さて、Fedora11からデフォルトのサウンド・サーヴァとしてPulseAudioが採用された。
Fedora 11 Overview
properly set up sound sources. These are all exposed in the volume control on the desktop, making for a very confusing user experience. PulseAudio allows us to unify the volume controls in one interface that makes setting up sound easier and more pain-free.
PulseAudioが導入されたのはFedora10からだったように記憶しているが、違ったかもしれない。
と思って調べてみたら、Fedora8からあったぽい。
使ってなかったんだな、きっと。
PulseAudio はアプリケーションごとにサウンドの設定ができるのがウリらしいが、要はWindowsVistaで採用されたサウンド設定なんかと一緒の仕組みである。
実はVistaでもあれが非常に使いにくくてイヤだったのだ。
マシン上にサウンド・デヴァイスが1種だけならいいのだろうが、複数ある場合、非常にやりにくい。
たとえば、録音デヴァイスを選択したり、録音レヴェル調整したりといった設定がわかりにくく、手間がかかる。
(う〜ん、自信ないな…悪いのは自分なのか?)
PulseAudio でも同様のことが言え、しかも、使いにくいだけではなく、音が小さい、ブツブツとノイズが入る、動作が不安定、といった問題がある。
特にQt系アプリケーションとの相性が悪いようで、KDE系では使わないほうがよいようだ。
個人的に致命的なのは、よく使うプレーヤのAudaciousで音が鳴らないこと。
どうも alsa-plugins-pulseaudio にバグがあるようだ。
バッファを調整すればよいようなことを書いてあって、確かにそれで改善したこともあったのだが、なんだか鳴ったり鳴らなかったりで、alsaで鳴らしたほうがずっといい。
www.pulseaudio.org/wiki/PerfectSetup#Audacious
Fedora11PRは日々アップデートしているので、こうした問題もすぐに解決するかもしれないが、とりあえず2009年5月11日時点では、そうした不具合がある。
Fedora10までならば PulseAudio をアンインストールすればよかったのだが、Fedora11ではなぜかGnomeのサウンド設定が PulseAudio と一体化していて、サウンド・サーヴァの選択ができないなのだ (KDEではちゃんと選択できる)。
実は、インストールした時点では、Fedora10と同じサウンド設定ツール (gnome-sound-propaties) があったのだが、アップデートしているうちに gnome-volume-control と置き換えられしまった…ようなのだ。
「ようだ」の連発で申し訳ないが、初期状態に戻して検証するのがめんどくさい、
どうせ正式リリースまでにはまた変わるだろうし。
とりあえず alsa-plugins-pulseaudio だけアンインストールして、alsaを使うアプリケーションではPulseAudioを通さずalsaを直に使うことにする。
ちなみにこれがFedora10までのサウンド設定ツール(gnome-sound-propaties)とミキサ・ツール(gnome-volume-control)。
Fedora10のミキサ・ツール(gnome-volume-control)からはデバイスの選択もできた。
こちらがFedora11PRのサウンド設定ツール。
gnome-sound-propaties がなくなって、gnome-volume-control に置き換わってしまった。
ヴォリューム調整アプレットの「サウンド設定」でも「システム→設定→ハードウェア→サウンド」でも同じ gnome-volume-control が起動する。
ログインの効果音やイヴェント音といった設定もできなくなってしまった。
Fedora11版の gnome-volume-control ではデヴァイスの選択ができないので、alsaを使っているアプリではalsaのミキサを別に起動しなくてはならない。
こちらは、PulseAudio Volume Control (pavucontrol) というツール。
gnome-volume-control より詳細な設定ができ、デヴァイスの選択も可能なようだが、すぐにクラッシュして使い物にならない。
というわけで、Fedora11PRの、というかGnomeの、というかPulseAudioの使い勝手もろもろでした。
F11PRについて5回にわたってちゃごちゃ書きましたが、全体としては、よくできてるんじゃないでしょうか。
ハードウェアを変えてしまったので単純比較はできませんが、動作が軽くなったという話も聞きます。
わたしの場合は、ハード環境が4年くらい一気に進化してしまったので、そりゃもう、軽快です。
アプリケーションってこんな瞬間的に早く起動するもんだったのね。
ext4のよさはまだ実感できてませんが、OSの起動が速くなったは関係しているのかなあ。
まあ、そういった話はまた追々。