発掘原稿: Limbo-54 への道 (13)

インタラクティヴ・ライヴ「Limbo-54」とAMIGAの仕込みに関する発掘原稿です。
2003年3月のことを2003年11月ころに思い出しながら書いているようです。
4月末から5月のいわゆる大型連休に開催されるインタラクティヴ・ライヴが迫ってきて、かなり焦りが出てきた模様。
次回からようやくライヴ本番へ突入。

Interactive Live 2003 への道 — その13 復活のHighFlyer篇

ここにきて、ちょっとこんな考えも頭をもたげました。

マシンの仕様を揃えるためにA4000(D)にこだわってやってきましたが、もはやPowerTowerとHighFlyerではかなり違う仕様になってきていますし、中古マザーボードでこんなに苦労するくらいならば、最初から新品のA4000Tを買っていたほうが予算的にも時間的にも労力的にもよかったのではないか。

しかし、これはもはやいわゆる後の祭り、後悔先に立たず、葬式済んで医者話というやつです。
あ、縁起でもない。

HighFlyerの不調マザーボードをなんとか利用できないかとも考えました。
最大の問題点である「マウスが横にしか動かない」現象ですが、平沢さんからソフトウェア的な対処法を教わりました。
AminetにあるSetmouseというソフトでマウスとジョイスティックのポートを入れ替えることができ、それを使えば操作に不自由がないといえばないのですが、Startup-sequence(またはUser-startup)を読み込むまで入れ替えは機能しません。
つまり、マウスの両ボタン押しでStartupMenuを呼び出すなど、ROM段階での操作ができないのです。
(キーボードでもマウスを操作できることはできますが…)
ジョイスティックポートをマウスポートとして使うハードウェアはないものかとマウスとジョイスティックの自動切り替え器を調べましたが、どれもマウスポートを使って拡張するタイプで役に立ちそうにありません。

もし仮にマウスポート問題が解決されたとしてもこのマザーボードは液漏れでかなり侵蝕されていますし、趣味用ならまだしもプロの仕事用としては心許ない状態です。

結局、SoftwareHutから60日保証中古マザーボードを購入することになり、3月1日にオーダして3月12日には届きました。
UPSではなくUSPSを指定したのですが、それにしては早いです。
きっと今回は在庫があったのでしょう(笑)。
ちなみにHutでは、$100以上お買い物のお客様には1個、$200以上お買い物のお客様には2個のオマケつくのですが、今回はマウス型の極小トラックボールが2個、同梱されていました。

さて、このマザーボード通算5号、外観は大当たり、きれいです。
PowerTower用マザーでの失敗を反省したのでしょうか。
ChipRAMがついていませんでしたが「スペシャル(特売品)」だからしょうがないのでしょう。
ChipRAMは予備があるのでよしとします。

ところでA4000のChipRAMといえば、わたしは特殊な規格のメモリだと思いこんでいたのですが、後日、10円で買った(笑)2MBのSIMMを試したところ認識しました。
相性はあるのかもしれませんが、フツーのSIMM(2MB/72pin/FastPageモード/ノンパリティ)がChipRAMとして使えるんですね。
FastRAMのほうも、今まで認識しなかったメモリはなかったように思います。
運がいいのでしょうか。

さて、マザーボード5号をひととおりテストしたところ意外なことに問題ありません(笑)。
時計までばっちりです。
時計機能自体はなくてもあまり困らないのですが、バッテリの液漏れによるダメージの目安になります。
SIMMスロットのSIMMを固定するノッチが4スロット中1スロット折れていましたが、SIMMはCyberStormに挿せばいいし、いざとなれば輪ゴムなどで固定できるので(笑)これも実害なしと判断、よしとします。
もしほかに問題が発見されたとしても60日保証なのでその期間内なら交換すればいいことです。

それでは本格的に環境を整えます。
HighFlyerの整備状況は「その8」から止まっています。
まずはハードディスクドライヴ。
現在のHDDは古くて信頼性が低く、容量も数100M程度しかないので交換が必要です。
前回はSCSIで失敗したので、今度はIDEでいってみようと秋葉原で探し回りました。
いくらなんでも20G以下だよな〜とか思いつつ小容量のドライヴを物色してると、あるじゃありませんか20Gが……って、よく見たら120Gですよ(笑)。
でもまぁ、探せばあるもので、現在はMaxtorにストレージ部門が統合されたQuantumの6.4Gのデッドストックが大量に市場に出回っていました。

システム用はそれでいいとして、相性が非常に厳しいのはPAR(Parsonal Animation Recorder)用のドライヴです。
PARのマニュアルに載っている動作保証ドライヴは下記。

Seagate 3600A 540MB
Seagate 3655A 540MB
Micropolis 2205A 632MB
Micropolis 2210A 1.138GB
Micropolis 2217A 1.896MB

しかし、新品でこのようなドライヴは存在しません。
PowerTower用にSoftwareHutから購入したPARについてきたHDは MaxtorD 740X-6L 7.9GB というやつですが、これもすでに市場にはなさそうです。
そもそもこのドライヴもPARで使えるとはいえ自動認識はされません。
「unsupport disk」とアラートが出ます。ま、それが限界なんでしょうな。
動作実績のあるMaxtorのDiamond MAXシリーズ(つまりQuantum系のFireballシリーズではない)とSeagateのBarracudaシリーズのなかから小容量ドライヴを探し、結局、Maxtorの30Gをゲットしました。

早速試したところ、Maxtorの30Gはシステム用としては使えましたが、残念ながらPAR用としてはNGでした。
そのかわりQuantumの6.4GがPARでもシステムでも使えたのでこちらをPAR用にすることにします。

システムはPowerTowerA4000と同様、OS3.1とOS3.9のデュアル・ブートにするようフォーマットし、パーティションを切ります。
せっかく30GもあるMaxtorの静音薄型ドライヴですが、10Gしか認識しません(笑)。
ま、10Gも使えれば充分過ぎるわけですが。

OS3.9のインストールにはCD-ROMドライヴが必要ですが、どうせCDはOSやアプリのインストール時くらいにしか使わないので、とりあえず手持ちの4倍速ATAPIで間に合わせることにします。

ネットワークカードX-Surfも問題なく動作しまし、あとはCyberStorm(MC68060搭載アクセラレータ)にクーリングファンを付け替えたり、電源周りのケーブルのメンテナンスをしたりといった細かい作業。
実はこのHighFlyerは平沢さんが1stオーナではなく知人の方から譲っていただいたものなそうで、平沢さんもよくわからない改造が施されていたりします。
自分で把握できない部分があるのはいざという時に恐いのでそうした部分は再修正しておきました。

にしても、A4000は狭いですね。
HighFlyerで2階建てに拡張したとはいえ1階部分はそのままで、ドライブベイと電源の間が広くなるわけではありません。
CD-ROMドライヴと電源の隙間は2cmもないでしょう。
フラットケーブルからいわゆるスマートケーブルに付け替えてもサンドウィッチ状態になってしまうのは変わりません。
システム用のHDDは2階の3.5インチベイに引っ越したいのですが、ケーブルが届きません(笑)。

3月28日、めでたくHighFlyerA4000は筑波のスタジオへと運ばれていきました。
もうライヴまで1か月。
ノーマルA4000が残されていますが、時間がありません。
これはライヴ後の課題とし、Amigaのメンテナンスはこれで一段落。
一方、このころすでに支援プロジェクトではユーザ向けのWebサイトも立ち上げ、システム作りも佳境に入っていました。

次回はライヴの話や後日談でもできればと思っています。

Amiga Technologies 4060
AMIGA4000T専用のMC68060搭載アクセラレータ Amiga Technologies 4060

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です