Theピーズ 25周年 at 日比谷野外音楽堂 メモ

2012年6月23日 Theピーズ at 日比谷野外大音楽堂

あろうことか入場券を忘れて大手町から引き返す。不吉にも雨具なんか用意してるからだ。
大急ぎでとって返して地下を走る。日比谷のA14出口へ向かって全力疾走したのは10数年ぶりだろうか。
にしても、いくら土曜だからって17:30開演って早過ぎないか。

地上へ出ると もう音が聞こえてる。知らない曲だ。新曲だろう。会場へ入ると「ドロ舟」が始まった。なん曲目だろうか。
あとで調べたところ「三度目のキネマ」「幸せなボクら」と新曲で始まって「ドロ舟」は3曲目だったらしい。
新曲で挨拶とはピーズらしい。
ピーズはライヴで新曲を練り上げていくことが多い。

にしてもすごい客入り。立見券が追加発売されたらしいが掛け値無しの大入り満員。
“雨バンド”Theピーズなのに、しかも梅雨なのに、奇跡的に晴れ。
はるもいつになく上機嫌。
M5「とどめをハデにくれ」の「最低だ」がいちぶ「最高だ」になってた。

涼しい梅雨の谷間の夕暮れ。
この日は、演奏だけでなく、野音という場の「ゆるい秩序」みたいなものが醸す空気が非常によろしかった。
踊るひと、フリマネするひと、座るひと、飲むひと、おしくらまんじゅうするひと。みなそれぞれ好きに観る。老若男女の均衡がいいせいもあるのか、たいへんなごやか。
座れだの立てだの文句を言うやつなんてもちろんいない。
ぎりぎりの線の酔っぱらいもいたけど、ぎりぎりの線で踏みとどまって場を壊さない。

先行予約のわりにずいぶんうしろだったが、ちょうど通路側の席で気兼ねがなく、若者ばっかり、女子ばっかりのライヴと違って居心地がよい。
遅れてきたことなんて途中からどーでもよくなっていた。

25年のキャリアがあるといっても、いまやネット通販が頼みのインディ・バンドである。
それなのにまさかの野音満員。
しばらく入手難だったビクター時代の音源もようやく再発される。

それでもやっぱり、はるのアンコールでのMC「10年やって5年休んで10年」「シンイチロウもアビさんもピーズだけで喰ってるわけじゃないから忙しいけど」「もう25年もやったんだから、いまさらやめるもなにもないでしょ。この3人がいる限り続けますよ」(言葉遣いは正確じゃありません)というのはちょっと驚いた。
この3人になってからは活動が滞ることがなくなったとはいえ、やっぱりTheピーズは(というか、はるは)いつ解散しても不思議じゃないような不安定さがあるからだ。

と、ここまで当日の自分のtweetをまとめながら書いてみたけど、曲目を調べるのに検索かけたら、似たようなことを書いているひとが幾人もいて、がっくり(笑)。
ま、いい。そういうもんだ。

「ニューマシン」ってピーズ版の「チキ・チキ・バン・バン」なんだよなあ、とか。
「デブ・ジャージ」って「ディスチャージ」にひっかてるんだろうな、とか。
「シニタイヤツハシネ」って、CDになるまで曲も詞もけっこう変わったよな、とか。
ああ、マスタニさんはどうしているだろうか、とか。
ビクターの青山スタジオに日本酒を差し入れたら飲み始めてしまったなあ、とか。
いろんなことが駆けめぐる25年走馬燈のライヴではあった。

ところでなんで「パープー」やらなかったんだろ。

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