PHONON2555のあとさき

6月7日・8日・9日の3日間、五反田・ゆうぽうとホールで行われたPHONON2555。
個人的にはPHONON2550以来5年ぶりに客席で観られた平沢進のライヴとして感慨深かった。
しかし、舞台のうしろや袖から見る(というかあまり見られないけど)のに慣れてしまうと、客席にいるのは意外と落ち着かないもので、このライヴでは「仕事」がないというのに、なんだかそわそわしていた。

ただ、本番中には仕事がなかったけれど、実は本番前にはちょっとだけ仕事をした。
選曲用の平沢楽曲データベースの制作というもので、ライヴ後に平沢進本人もtweetしていたアレである。具体的な内容を書くと平沢tweetがつまらなくなってしまうし、業務上知り得た事実を勝手に公開するわけにもいかないので、基本仕様がどういうものかということだけ記しておく。
つまり「あなたも作れる平沢楽曲データベース」だ(笑)。

データベースは「全楽曲データ」「(ほぼ)全演奏記録」「全歌詞」の3種類から成る。前2者のデータソースはこのサイトで公開しているものである。「歌詞」には著作権があるので当然このサイトで公開してはいないが、各自で写経すればよろしい。
それらのテキスト・データを表計算ソフトに落とし込んで加工し、さらにデータベース・ソフトに落とし込む。フリーソフトウェアであるOpenOffice(LibreOffice)あたりを使えばよろしい。それらデータベースのテーブルを「曲名」でリンクするフォームを作成すれば完成である。

このデータベースでどういうことができるかというと、たとえば「ハルディン・ホテル」をクリックすれば、楽曲に関するデータ(収録アルバムやメーカ、発売日、その他もろもろ)や歌詞、過去の演奏履歴がたちどころに表示される。あー、便利。
「デューン」をクリックすれば94年を最後に演奏されてないなあ、なんてこともたちどころにわかる。演奏時のヴァージョンなんかもわかる。
このデータベースをライヴの演奏曲目決定に利用すると、使い方によっては非常にバランスがとれた結果になり、使い方によっては演者酸欠という墓穴を掘る結果にもなるわけである。PHONON2555でアノ曲やアノ曲が演奏されたのは、このデータベースのせいかもしんない。

このデータベースを作ってみて、自分でも面白がって遊んでいたわけであるが、こういうのスマートフォン用アプリケイションにすると売れたりしないですかね。歌詞の使用料とかでいったいどのくらいになるかわからんけど。
あなた、いくらなら買いますか?

PHONON2555

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