*以下、1か月前に書き始めて放置していたのだが、賞味期限が切れかかったので、書きかけで公開
2年間使ってきた HTC Desire (X06HT) のいわゆる2年縛りが切れるので、スマートフォンを新調することにした。
Desireはほんとに素性のいいマシンで、よい買物をしたと思っている。
発売当初のフラッグシップ・モデルだけあり、2年経ったいまでもまだ現役で使えるほどだ。
ただ、内蔵メモリが小さいため、昨今のサイズの大きなアプリケイションを入れるにはrootをとってSDに領域を作るといった工夫が必要になるし、アプリケイションによってはさすがに動きが鈍いこともある。
致命的なのは経年によりハードウェア・キイの効きが悪くなってきたことで、保証が利くうちに修理に出したかったのだが、貸し出し用の代替機がないのである。
Desireの上位異機種ならまだしも、フィーチュアフォンなんぞを貸し出されても意味ないのである。
などなど諸々あって買い換えということにしたのだが、見渡せばどのキャリアもいわゆる「ガラスマ」ばかりで、まったくもっていい機種がない。
1年ほど前には、最低限のローカライズを施すだけで世界とタイムラグなく最新鋭のグローバル・モデルを発売していく、とかなんとか言っていたソフトバンクも気がつけば国内特殊仕様の国産スマートフォンばっかり。
他社を見渡しても、せいぜいモトローラのRAZRかサムソンのGALAXYくらいである。
GALAXYのSIIやNexusは設計思想がまったく趣味に合わないうえ、最新鋭というわけでもないので選外。
RAZRはかなり魅かれたのだけど、これもまた中途半端なスペックである。
また、ハードウェア・キイボード搭載機がほぼ壊滅した現在、ソフトウェア・キイボードで打つには、やはりDELLのStreakくらいの大画面が理想である。
Desireはコンパクトなのが魅力だったが、キイは打ちに難かった。
というわけで結局、自分の望む条件をほぼ満たすのは当時はEdgeとかEndeavorといったコードネームで呼ばれていたHTCの開発中のマシンくらいで、それが世に出のるを待つことにした。
このコードネームEdge/Endeavorが2月末に「HTC One X」として発表されたモデルである。
www.htc.com/uk/smartphones/htc-one-x/
だが、困ったことに「HTC One」シリーズの日本発売はなさそうで、そのかわりHTCはauと組んで日本専用モデルを開発するとか言っている。
んそ。
スペック的にはリーク情報通り(=期待通り)で申し分なかったが、唯一の欠点(自分にとっての)はバッテリがビルトインで取り外せないこと。
microSDスロットがないのは、内蔵ストレージが充分あるなら問題ではない。
しかし、バッテリはなあ、残量が少なくなった時にさくっと予備と入れ替えられるのがいいんだよなあ。
外部予備電源なんてiPhoneじゃないんだからカンベンしてほしい。
とかなんとか悩みつつも結局、ほかに使いたいマシンがあるわけでもなく、海外のSIMフリー版を買うことにしたわけである。
発売から半月が過ぎ、海外の安売り店でUK版が400ポンドくらいまで下がっていた。
送料と消費税を入れて58000円。
(5月15日現在はコミコミでUK版が53000円、香港版が49000円くらいまで下がっている……うーん)
Dropbox 25GBが2年間無料なので、いま払ってる使用料を割引換算して、237.6ドルお得(笑)。
ちなみに、Desireは2年の割賦販売で61920円(MNPだったので割引52800円で実質9120円)である。
auで売り出したHTC J(ISW13HT)なんか機種変更で実質負担額22,680円なそうだから、まあ、高くはついた。
でも自分の望む条件ではほかに選択肢がないんだから仕方がない。
外観だけで言うならモトローラのほうが好みではあるが、ま、いい。
CloveとExpansysで迷ったが、おまけがつくうえにちょいと安いExpansysで。
香港からの通販はあまりいい思い出がないので英国のExpansysで購入。
2012年4月14日(土日をはさんだので実質的には4/16)に注文して、4月19日に到着。
さすがDHLは早い。
しかし、緩衝材ゼロのいいかげんな梱包で、パッケージが汚れていた。無念。
Expansysは初めてだったが、印象悪くなったぞ。
中身は大丈夫だったけど。
第1印象は「薄い軽い」という当たり前のもの。
3.7インチのDesireに比べて1インチも大きいが、Desireより若干軽い。
筐体はポリカーボネイト素材ということだが、マットな加工ので質感は良い。
濃いグレイという色も悪くない。
ただし、皮脂がつきやすく、ケースが届くまで間は素のまま使っていたら、かなり汚れが気になった。
おまけについてきた19.90ポンド相当とかのスクリーン保護フィルム(Krusell)もやたら汚れやすくどうもいただけない。
HTC製品は毀誉褒貶あるし、デザインも数年前までは確実にダサかった。
Desireなんてアルミ製ケースに収納して外観を隠していたくらいだ。
近年はようやくデザインもフツーになり、飾りっ気のない、ほどよく角張ってシンプルなルックスは好感が持てる。
Oneシリーズもまあまあよいほうである。
起動後は、SIMカードを指さずにWifiで動作確認。
デフォルトは英語で、言語設定に日本語はない(ROMにロカルは収録はされている)ので、MoreLocale 2 などの言語設定アプリケイションをインストールして日本語に設定。
play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.c_lis.ccl.morelocale
Android4.0でモトヤフォントを標準採用というのはガセだったらしく、立派な「中華フォント」である。
しかし、4.0になってもフォントの入れ替えにはroot権限が必要なので後回し。
起動後に早速 1.28.401.9 へのソフトウェア・アップデイトが来たのでOTAでアップデイト。
カメラは遙かによくなっている。
Desireはカメラがあまりにしょぼかったので、いくら携帯電話のオマケ機能とはいえ、もう少しマシなのが欲しかったので、これはよい。
正面向きカメラによる顔認証ロック解除っていうのも試してみたが、いちいち自分の顔が画面に映るのはいただけない。
日になんどもなんども見たくないわ。
オマケのイヤフォンはしょぼいけど、ご自慢の Beats Audio はなかなかよい。
同じヘッドフォンをつないでも解像感がえらく違うし、立体感は増したが、耳に痛い感じは少なくなった。
最初、Bluetooth接続で音がならなかったが、Bluetoothのデヴァイス設定を初期化したら音が出るようになった。
HTC One X 購入後に HTC J や Galaxy SIII の発表もあったが、1か月使って、あー HTC One X にしてよかったというのが正直なところ。
root取得、フォント変更、バッテリの問題などはいつか次回へ。