『音のみぞ』第2号投稿募集「新譜としての旧譜」

『音のみぞ』第2号の制作準備を進めています。
最初隔月とか言ってたやつは誰なんだという感じで季刊すら通過して、いまや立派な不定期刊を目指しています。
いや、目指してはいないのですが、そうなってしまっています、すみません。
さて、第2号ではこんな特集を考えています。

特集: 「一気聴き」の至福もしくは後追いの天国と地獄(仮)
Project Archetype, 太陽系亞種音, Haldyn Dome ―― 新人リスナーはこう聴いた

わたしは常々思っていたのです。
あとから来た者は幸いであると。
だって「一気聴き」ができるじゃないですか。
だってこれまでの「旧譜」をすべて「新譜」として聴けるんですよ。
『太陽系亞種音』と『Haldyn Dome』で100時間連続P-MODEL&平沢ですよ。
ポリドール作品のリマスタ企画「Project Archetype」の仕事をしていた時も、新規リスナーが「新譜」として、どう聴いてくれるだろうか、ということが常に頭にありました。

こうした「初聴き一気聴き」の醍醐味というのは、リアルタイムのリスナーには味わえない楽しみです。
わたしにも覚えがあります。
ザ・ビートルズにしろキング・クリムゾンにしろすでに解散したバンドだったし、ボウイにしろZEPにしろすでにたくさんの作品を発表したあとだったので、歴史を遡る楽しみがありました。
もちろん昔の作品を現役で聴きたかったと思ったし、昔のライヴを観たかったとも思いましたが、後追いには後追いの楽しみがあります。
当時はBOXセットなんてなかったし、中学生や高校生にアルバム10枚いっぺんに買うような財力はありませんでしたが、次はどのアルバムを買おうかなとディスコグラフィを見るのも楽しいものでした。
マンガなんかも連載時に読むのと完結したあとで単行本で一気に読むのとでは、別の作品と言ってもよいほど印象が違ったりします。
ああ、わたしもP-MODEL全作品一気に初聴きなんて贅沢をしてみたかった。
リマスタリングされたソロ初期の5作品を新作として一気に聴いたり、タイムマシンよろしく『error』で30代の映像と初めて出会ってみたかった。

というわけで、次号に向けて投稿を募ります。
文章の長さは問いません。
文章だけではなくイラストでもけっこうです。
こちらのフォームからお待ちしています。

fascination.co.jp/modules/ccenter/?form=3

なんだ新規リスナーにばかり迎合しやがってというあなた。
リスナー歴は問いませんので、次回インタラクティヴ・ライヴ完全予想でもなんでも自由なテーマでの投稿をお送りください。
掲載作品には謝礼として掲載誌とプリペイド・カードをお送りします。
創刊第2号は5月下旬〜6月上旬の発行予定です。

あ、制作用PCを新調しなきゃだわ。

音のみぞ1号表4

コメントを残す