マルチプル高円寺ハイメモ

4-D mode1 presents Multipel Konversation
2011.11.19(Sat) at 高円寺HIGH

  • 高橋芳一 http://twitter.com/#!/UTS_takahashi_y
  • バチバチソニック http://bbsonic.exblog.jp/
  • monogramme http://seal-s.com/
  • 4-D mode1+Sabrina http://4dmode1.jp/

▼高橋芳一は以前のライヴの印象もあり、アンビエント・テクノ的なサウンドのスタティックなパフォーマンスを想像していたら、中野テルヲに続きまさかのハンド・マイク。ノイバウテンのブリクサを彷彿とさせる唸り声に驚愕。
▼あとできいたところ、平沢進以外で高橋芳一が敬愛するヴォーカリストはデヴィッド・シルヴィアン、ペル・ウブ(デヴィッド・トーマス)、キャプテン・ビーフハート、ダモ鈴木、原マスミらしい。
▼なるほどデヴィッド・シルヴィアン的うねりヴォーカルもありました。

▼バチバチソニックってこんなにグルーヴィだったっけ。前に観た時とえらく印象が違う。
▼005Harryのアタックが強くてスネアが派手なドラムと伊藤英紀のフレットレスじゃないのにフレットレスみたいなベース(なんという幼稚な表現)のコンビネイション。seogram(Vo)のパフォーマンスも余裕が出てきた。
▼PEVO1号のタルボは言及するまでもないのだが、あれ、前からLEDついてたかな。
▼バチバチソニックによる強烈にパーカッシヴな「ATOM-SIBERIA」を聴いたので、翌日、非常に久しぶりに『ANOTHER GAME』を聴いてみたのだが、どうも物足りない。記憶の音はライヴなのだ。005Harryのドラムは田井中さんみたいに派手かつ荒木さんみたいに音がデカくて正確だった。

▼いまのトリオ編成モノグラム(monogramme)のライヴは初めてだが、これまで観たなかではベストではいか。
▼その時々でメンバーも音楽性も変化してきたモノグラムなのだけど、今回は中学時代のメンバーとかでモノグラムの原点。
▼キイボードはシーケンサに任せて、ギター、ベース、ドラムというシンプルな構成、ロックン・ロールでも不思議ではない3ピース・バンドだ。
▼中井敏文のヴォーカルが際立つ。ついうっかり中井さんが歌が上手いってこと忘れてました、すみません。
▼途中、シークレットというかサプライズって感じで、ゲストのケラが登場。一時期は中井敏文も参加していたザ・シンセサイザーズの「だいなし」モノグラムがナゴムから出した「てみやげ」そしてP-MODELの「HEAVEN」と3曲をデュエット。
▼この日は中井本人もベスト・パフォーマンスの自覚と感慨があったそうで、終演後も充実感をたたえていた。

▼4-Dは、ニュー・アルバムにも参加しているというゲストのサブリナから登場。カメラマンだとばかり思っていたので、その正当派ソプラノに驚く。
▼モノグラムの「HEAVEN」に呼応するかのように演奏されためちゃくちゃファンキイなアレンジの「AFTER DINNER PARTY」で盛り上がる。イトケンのドラムも冴える。
▼アンコール「Very」はあのPVのせいでつい笑ってしまう。
▼来年で結成30周年という4-Dだが、mode1の3人はソロでもパフォーマンスできるそれぞれが自立したミュージシャンによるユニットだからこそ、どんなメンバーやゲストが入っても成り立つ。その強みと魅力を活かした記念イヴェントの開催を期待してしまう。

4-D mode1
4-Dのジャケットも手がけるデザイナー・天津学さん撮影による4-Dのステージ(大きいサイズはfaccebookへ)

▼驚いてばっかりだった4時間の余談

開演前に中井さんから、ことぶき光がP-MODEL在籍時代に 「different≠another」をやっていたかときかれた。
P-MODELのライヴにおいて「different≠another」は、伝統的にキイボードが「different!!」とシャウトすると平沢進が間髪入れず「another!!」とシャウトし返すのがお約束になっていた。
高橋芳一の解脱シャウトは印象的だったが、ことぶき光のシャウトは覚えがないなあという話。
(ここで実際には中井さんが、ことぶきさんのモノマネで「different≠another」をシャウト)
あとで調べてみたら、ことぶき光在籍時に「different≠another」は1回だけ1990.9.23にやってるのだけど、その際はゲストのケラが「different!!」とシャウトしたのだった。

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