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言い忘れたこと

だからさ、いつも言ってるでしょ。
「日食」じゃあ、日本食堂の略だって。
まあ、今は日本レストランエンタプライズとかってわけのわかんない会社名に変わったから、国鉄民営化後世代には馴染みはないだろうが、昔は世界一不味くて高い親方の日の丸レストラン・チェーンとして名を馳せていたんだから。
と思って検索したら、その不味さは博物館級だったらしく、鉄道博物館に陳列されておる。
http://www.nre.co.jp/tenpo/16981/16981menu.html

ということはどうでもよろしい。
戦後の造語であるところの「日食」はキモチワルイという話だ。
この代用漢字というやつほど気持ちが悪く、罪深いものはない。
これならまだ「日しょく」とか開いたほうがまだマシだ。
いや、これも相当に気持ち悪いな。
潔く「にっしょく」としていただきたい。
だいたい「むしばむ」と「くう」じゃ、ぜんぜん意味が違うでしょ。
なのに音が同じというだけで用字を変えるなんて乱暴過ぎる。

そういえば昔の衛星放送はTV欄に「食のため放送休止」とかって書いてあって、まじめに「職員の食事休憩」かと思ったものだが、あれは「蝕のため」なんだよな、天文用語の。
間違った用字が誤解を生む好例だ…違うか。

そもそも国家が言葉の成り立ちを無視し、国民に誤った知識を押しつけようとしているのだから犯罪的だ。
そのお先棒を担ぐ大手マスコミはマスゴミと言われてとも仕方あるまい。
長年の歴史のなかで言語の使用者が誤用を重ねて、意味や表記が転じていくのは言葉の必然であるが、かようにして国家規模の策謀で言語を破壊した例はない…というのは大嘘で、おとなり中華人民共和国の漢字事情はもっとひどいが、他所の国だからほうっておく。
というわけで2132年になったらまた怒りたいと思う。

そういえばNEWSのほうには書いておいたけど、平沢進のアルバム『SIREN』と『救済の技法』がボーナストラック入りのHQCDとして再リリースされた。
HQCDと似たようなものにSHM-CDというのもあるらしいが、どちらも聴いたことがないので、音質についての言及はできない。

UHQCDプロモーションWEB


http://columbia.jp/hqcd/
http://shm-cd.co-site.jp/

記録方式の違いではなく、記録メディアの品質の差ということだが、それで果たしてどれだけ音質の差が出るのか。
眉唾とまでは言わないが、それなりの再生装置がなくては差がわからないであろうというのは想像に難くない。
次世代CDの規格がDVDオーディオとSACDに分かれてぜんぜん普及しないってのがこういうよくわからんメディアの出てくる原因なのだろうが、DVDオーディオとSACD、どちらにしろくだらないコピープロテクトはかかってるわけで、DVDビデオ同様に「再生の自由」すら保証されていない。
私的複製権なんてもってのほか、勝手に再生しただけで泥棒呼ばわりのメディアなんて、なんだかなあ、もういいよ、という気がしてくる。
いずれにしても聴いたことがないものの話題は広げようがないので次。

P-MODELのアルバム『舟』が「オンデマンドCD」で出た。
条件付ではあるが、これはけっこういいことなんじゃないかと思う。
そもそもCDというメディアはオンデマンドに向いているにも関わらず、なんで昨年になってようやく商品化されたのだろう。
ぜんぜんオンデマンドに向いていない出版(書籍)の分野のほうが昔からオンデマンドに熱心だったのだから不思議だ。
いや、不思議ってことはないんだけど、出版界以上に音楽界がダメってこったろうなあ。
そもそも今は各社がこぞって参加している音楽配信事業だって、10年前は「つぶしちゃえ」というのが業界の趨勢であったのだ。
オンデマンドCDというのも、そういうダメな業界が死蔵しているコンテンツをなんとかしようとようやく考え始めたということの表れだろう。
単にごく一部の社員の気の利いたアイディアかもしれないし、TV放送のオンデマンドに触発されたのかもしれないけどね。

書籍に限らず、映像や音楽を含めた広義の出版(プレス)界全体に言えることだが、増刷(再プレス)しないくせに権利だけは死んでも手放さないため、コンテンツが世の中に出回らずに死蔵されるというケースは多い。
権利は手放したくないけど、少数を売ってもペイしないからプレスしない、というのは企業の論理としてわかる。
しかし、ならば、ほかで製品化したいという時には出版権なり原盤権なりを貸してやりゃあいいじゃないかと思うが、法外な値段をふっかけて、話をつぶしてしまう。
これでは権利を有する側、借りる側、どちらにとっても損になるはずなのだが、コンテンツの「相場」を崩したくないのだろうか。

このような得をするわけでもない企業のよくわからない事情によって死蔵されたコンテンツは数多く、動画投稿サイトが救済の場になっていたりするから皮肉なものだ。
違法コンテンツだらけの動画投稿サイトにおいても、暗黙の諒解、暗黙のルール、一種の「仁義」として、製品化されていて入手が容易なものはアップロードしない、ということがあるようだ。
金を出せば手に入るコンテンツをアップロードするやつも、タダで欲しがるやつも軽蔑される。
ちょっと屈折したモラルのようなものがある。

というわけで、死蔵されるくらいなら、こうやってオンデマンドでプレスしてくれるほうがありがたい。
ただ、ここから一歩進んで、CDオーディオのISOイメージをダウンロード販売してくれれば、販売する側も購入する側ももっと手間がかからず簡単に済むのにな、とは思う。
LinuxなどOSの配布は今やDVDのISOイメージのダウンロードが一般的であるし、DVDビデオなんかもISOイメージによる販売が行われている。
なぜにCDだけこのような販売形態を取れないのか謎だが、10年前は「MP3はそれ自体悪」としていた業界であるからして、コピープロテクトをかけられないとか、じゃんじゃん焼かれて売られては困るとか、いらんことをいっぱい考えているのだろう。
オンデマンドCDが出てきただけでもマシである。

そうこうくだらないことを言っているうちにブラザーのプリンタ複合機が壊れてしまった。
ほんとに故障は呼応する。
困ったもんだ。

ということではなく、話は「ネットブックは100円PCじゃない」という方向へ向かうのだが、長くなりすぎたので、また改めて。

壊れた・その後

今年はずいぶんと早く梅雨明けしたらしい。
わたしは一般的な人間なので梅雨は嫌いだが、梅雨が明けて嬉しいかというと、あまり嬉しくない。
梅雨よりも嫌いな真夏がやってくるからである。
気温が30度を超えるとてきめん、体調が悪くなる。
つまり夏の間はずっと体調が悪いということになる。
いや、温度より湿度、ヒートアイランド現象特有の不自然な熱気がいけないのかもしれない。
ヒートアイランド現象を悪化させる鬱陶しい真夏のスーツ&ネクタイがクールビズとやらで多少は減少してくれたのはせめてもの救いか。
とにかく、6月中旬から9月中旬までの3か月はなくしてもらっていっこうにかまわない、とさえ思う。
いや、この3か月は自分のほうが消えて、北海道で過ごせばよいのか。

ということを毎年言っているが、3か月が消えてなくなってくれることはないし、北海道で3か月を過ごす算段もまだないので、話題は変わる。

修理に出したポータブル・カセットテープ録再機、端的に言うところのウォークマン・プロは、案の定、部品がなく、修理不能で工場からサーヴィス・センタへ戻されてきた。
引き取りに行くのも面倒なので処分してもらおうかと思う。

買ったばかりの椅子は、リクライニングのロックに不良があることがわかったが、購入店に電話をすると、翌日には新品と交換してくれた。
交換にきてくれた営業マンは、仕事熱心なのか、会社のWebページを見て営業内容のチェックをしてから来たそうだが、もしかするとこのページも読んでいたのかもしれない。
だとすると対応がよかったのも頷けるな、もっと褒めておこうか、などと嫌らしいことを考えたりして。

このエルゴヒューマンという椅子、買った当初は腰が痛くなってしまい、こりゃあ失敗だったかと思ったが、失敗だったのは椅子のチューニングだったようで、いろいろといじくっているうちに身体にフィットするようになり、腰が痛むなどということはなくなった。
今のところ快適である。
調整機能の豊富なのがウリではあるが、逆に言えばチューニングの幅が大きく、それによって身体に合う合わないも出てくる。
もしかするとチューニングに失敗して悪い椅子だと決めつているユーザもいるかもしれないので、メーカや販売店はそこらへんをもっと叮嚀に解説してはどうかと思う。

そういえば、ぜんぜん関係ないけが、twitter には「スパム・フォロー」ってのがあるのね。
自ら体験して初めて知った。
twitter は Ustream とか echo とか Dropbox とか、連携したサーヴィスのほうで知ったクチだが、どうもあの Mac臭さが鼻について馴染めなかった。
のであるが、最近、知人に勧誘されてしまい(宗教かよ)登録してしまった。
こういうショーバイをやっている以上、なんでも試してみたほうがよいとは思うだが、新しいメディアにはどうも構えてしまうのだな。
態度を決めかねているものに関してはあまり発言したくないので、このへんで終わり。

壊れる

こわれる。
そういえばそんな曲があったなあ…という遠い記憶はさておき、なぜに故障は呼応するか。
カセットテープのポータブル録再機に続き、今度はサブのPCが起動しなくなってしまった。
どうやら電源が逝ってしまったらしい。
なにしろひとから貰い受けた古いキューブ型PCである。
壊れてしまっても不思議ではない。
しかし、小型の特殊電源は故障しやすいくせに高価であるからして、今さら電源を交換して蘇生させる気もしない。
余りパーツで組める小型のATXケースでも買うことにする。

走行系がイカれてしまったカセットテープのポータブル録再機は、もう交換用のパーツがないかもしれないが、とりあえず修理に出すことにする。
ほかにもカセットデッキはあるが、ライン入出力のあるポータブル録再機はなにかと便利なので、できれば手許に置いておきたいのである。
どうせ壊れるなら大型のカセットデッキのほうが壊れりゃよかったのに…とか言ってるとほんとに壊れそうだ。

というわけで、カセットテープのポータブル録再機、端的に言うならばレコーディング・ウォークマン(プロ)の持ち込み修理およびPCケース購入という2大目的をもって秋葉原へ向かったのであるが、お目当てのPCケースと電源の専門店は、よくわからない同人系の(?)グッズ・ショップになってしまっていた。
ネットで物色したケースの実物を見てみたかったのだが、数軒ハシゴしても見つからない。
潰れたあの店だったら、きっと置いていただろうに徒労である。
(いま調べてみたら、2月に閉店して他店舗と統合されたらしい)
ソニーのサービスステーションまでなくなっていたら、なんのために秋葉原へ来たかわからないが、さすがになくなっていなかった。
いや、電話で修理の事前相談したからあるはずなんだけど、古炉奈も閉店するし、まんだらけは開店するし、こういろんなショップがなくなったりできたりすると不安になるでないの。
テレコ(おお懐かしい響き!!)を修理に出し、言い訳がましくDVDメディアを購入し、秋葉原をあとにした6月の土曜日であった。

周年 その2

「周年」というタイトルで期待して読んだら椅子の話でがっかり、という方もいるかもしれないので、一応書いておこう。
そう。
2009年は「P-MODELデビュー30周年&平沢進デビュー20周年」なのである。
というよりも、個人的には「音楽産業廃棄物10周年」という感慨のほうが強い。
「P-MODELデビュー20周年&平沢進デビュー10周年」という文章をさんざん書き散らして(散らした…は語弊があるな)から、もう10年が経ったのだ。
恵比寿の事務所が思い出されることであるよ。
まあ、それだけなんだけど。

個人的な30周年記念事業としては、消えゆくメディアに記録された重要文献を保存し直す、ということをちょっとやってみた。
平たく言うと、カセットテープやMDに記録された音源をMP3化する、という作業だ。
ベータやVHSのテープをDVD化する作業は、1度チャレンジしてすぐ挫折してしまった。
めんどくさいんだもん。
だから今回のMP3化も、たぶん挫折するであろう。
それでも、15枚ほどのMDは仕事の片手間にMP3化してみた。
MP3レコーダをオーディオ専用機につなげる方法もあるが、それでは仕事しながらというわけにはいかないし、どうせMP3レコーダでダビングしても、PCにコピーして編集することになるので、最初からPCにMD録再機をつなげてリアルタイム・エンコードしている。
ちなみに使っているレコーディング・ソフトはこれ。
Audacity
http://audacity.sourceforge.net/

実はわたし、MDというものを日常的に使った経験はない。
書籍『音楽産業廃棄物』の編集時に、方々から収集したレア盤やライヴ・テープなどの資料用音源を整理するためにポータブルMD録再機を購入し、その後は『太陽系亞種音』の資料用音源の整理に使ったくらいである。
P-MODELのために買ったと言っても過言ではないだろう。

そういうわけでMDはめったに使用しないのですっかり忘れていたが、手持ちのポータブルMD録再機は内蔵電池だとばかり思っていたら違っていて、実はガム型の充電池なのであった。
でもって、数年ぶりに取り出してみると、案の定、液漏れしていた。
充電池の液漏れというとAmigaのマザーボードの死亡原因の第1位だが、その心配ばっかりしていちゃだめだったのだ。

MD収録音源を劣化することなくMP3化するには、光でデジタル接続すべきなのではあるが、残念ながら手持ちのポータブルMD録再機にはアナログのライン出力があるのみである。
またこの方法は劣化がないとはいえ、アナログ同様、収録時間と同じだけの時間がダビングに費やされるわけで、めんどくさいことに変わりはない。
そこで調べてみるとやはりあるんですね、USB接続でMDのデータを吸い出せる録再機が。

ソニー MZ-RH1
http://www.sony.jp/products/Consumer/himd-rec/
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/29128.html

スタパ齋藤氏も大絶賛であるが、わたしの場合、ダビングが必要なのはたかだか20枚程度で、しかもマスタはほかのひとが持っている。
そのために3万円も使う気がしない。
しかし、世の中にはそうしたニッチな需要に応えるひともいるようで、オークションには1週間2000円とか「レンタル」の形でMZ-RH1が出品されていたりする。
すごいな。
ま、それさえ面倒なので借りなかったけど。

今思えば、MDなんかじゃなく、最初からMP3にしておけばよかったのだが、アナログ・プレーヤとPCをつなげたり、それをMP3にエンコードしたりするのが非常に面倒だったのだ。
当時はまだポータブルMP3レコーダはなかったし、机上でカセットテープをMDにダビングするのですらめんどくさかったんだから。

今回はなんか「めんどくさい」の連発だな。
さて、こんどはカセットテープのMP3化でもしようかな、と思ったら、テープがからんでワカメになってしまった。
どうやら、かつて愛用したカセットテープのポータブル録再機も、これまた数年間使用していないうちに走行系がダメになってしまったらしい。
せっかく電池は抜いていたのに。
作業に入る前から挫折してしまったよ。

周年

先日(といってももう2週間も前か)天安門事件20周年というのをニュース番組で見ていて、そういえば……と思い出した。
今年は、株式会社ファッシネイション設立20周年であったのだ。
といっても特に感慨はないのだが、感慨にひたるべき事件が別に起きてしまった。
10年以上使い続けた仕事用の椅子が壊れてしまったのである。

アームレストにガタがきていたし、ウレタンがへたって座り心地も悪くなっていたので、そろそろ買い換え時期ではあったのだが、修理を試みたところ、トルクスのネジ頭を潰してトドメを刺してしまった。
ふだんは使うことのない固くなりがちな箇所のネジに潰れやすい材質のトルクスを採用するのはいかがなものかと思うが、これも寿命と思って諦めることにした。

ところで、愛着があるようなこと書いておきながら、その椅子のメーカなどはまったく覚えていなかった。
というのも、自分で探して購入した品ではなく、知人に「同じ椅子を2脚買ったんだけど、1脚は不要になってしまったから引き取ってくれないか」と売りつけられた椅子なのである。
ファッシネイション恵比寿時代の話だから、少なくとも10年前、もしかすると12年とかもっと前かもしれない。
デザインがいいので買い取ることにしたが、こだわりをもって選んだわけではないので、使っているうちに愛着がわいたという感じである。

椅子をひっくり返してみると「vitra」とある。

http://www.vitra.com/
http://www.hhstyle.com/cgi-bin/omc?port=33311&req=IPRODUCT&code=info_vitra

スイスの家具メイカーで、イプシロンやメダといったシリーズが有名らしい。
わたしが使っていたのはそれらより以前の商品でWebにも載っていないが、見た目だけでなく、座り心地もよく、各部調節機構も当時としては高機能だった。

さて、新しい椅子だが、ウレタンは蒸れやすくへたりやすいので、今回はメッシュ素材のものにしてみたかった。
メッシュ素材の事務用椅子と言えば、ハーマン・ミラーの元祖アーロン・チェアや、岡村製作所のコンテッサ、バロンといったあたりが有名どこである。
近年は買い物に関してまったく横着になってしまって、ネット通販で実物を見ることなく買ってしまうことが多いが、椅子はやっぱり座ってみなければわからない。
というわけで、ゴー・新宿、ゴー・大塚家具。
ちなみに大塚家具のショウ・ルームは、受け付けが必要で、案内人がついてまわるが、押しつけがましいことはなく、非常に好感がもてた。

試座してみて、気に入ったのは、やはりアーロン。
さすが名にし負うMoMA所蔵品である。
もうひとつは、コンテッサでもバロンでもなく、エルゴヒューマンという無名の椅子。
座った瞬間に身体が包み込まれるようで「おっ!!」という感覚があったのである。
今監督には悪いが(ってほどではないか)コンテッサは座ってみても、そういう「発見」のようなものはなかった。
椅子なんてものはもちろん体型によって合う・合わないはあるだろうが、大袈裟に言えば、エルゴヒューマンは身体が軽くなった気がしたのである。
「“意外と”いいですね」と言うと「みなさんそうおっしゃいます」と店員。

しかし、デザインが…なあ…。
エルゴノミクスなデザインというのは珍妙な外観を呈していることも少なくないが、どうも馴染めそうにない。
後ろ姿はよく言えばサイバー・パンク(懐)なのであるが、わたしはシルエットの美しいすっきりしたデザインが好みなので、こういうごちゃついたのは趣味ではない。
なんちゃってアーロンとか貧乏人のためのコンテッサといった酷評もあるようだが、メッシュ素材というだけで、デザインはぜんぜん似ていない。
むしろ似ていて欲しかった(笑)。
最大のウリである「独立したランバー・サポート」というのが外観上は奇異に見える。
デザインだけなら格下のブラントのほうがマシな気がする。
ごめんよ、呉耀全(Neil Wu)さん。

しかも、ブランド品を所有する快楽とは程遠いよくわからん製品である。
そもそもなにが怪しいって、メーカが不明なのだ。
日本やアメリカの輸入代理店の公式サイトはあるが、メーカの記載はない。
得体が知れないとはまさにこのこと。
http://www.ergohuman.jp/

調べてみると、どうやらエルゴヒューマンというのは2005年くらいに登場した商品で、デザイン(開発?)は台湾、メッシュなどの部材はアメリカ、生産は中華人民共和国本土、検品は日本ということらしいが、オフィシャルな情報はない。
なにか隠さなくてはならない事情でもあるのか。
台湾とかチャイナとかいうと、ひとによってはマイナスなブランド・イメージがあるからかもしれない。
しかし、ASUS, AOpen, ABIT, GIGABYTE, MSI, VIA….と、日ごろ接している素晴らしい台湾ブランドもたくさんあるではないか。
それともコンピュータと椅子では事情が違うというのか。
そりゃ違うよな。

問題はデザインに馴染めるかだなあと、考えること1週間。
結局、買ってしまった。
vitraの椅子は入れ替わりに引き取られていってしまった。

ブランド・イメージよりも自分の体感を信じたわけだが、果たして吉と出るか凶と出るか。
Web上でヘッドレストはかえって邪魔という意見を散見したが、確かにヘッドレストは前過ぎかも、とか早くも思っていたりもする。
気がついたら別なvitraに座っていたという事態は避けたいものである。

あ、マイナー・ブランドを応援するつもりで書いたのに、微妙な終わり方になってしまった。

ATOK X3 for Linux が GTK+ 2.16 に対応

こちらの記事で Fedora 11 Preview Release での ATOK X3 for Linux 使用において、変換候補の解説ウィンドウ表示に不具合がある旨を書いた。
また、あとになって気づいたのだが、Atokパレットから環境設定や辞書登録などのユーティリティを起動することもできないこともわかった。
しかし、こうした不具合はF11PRに限った話ではなく、GTK+ 2.16 を使ったシステムで起きる不具合だったようで、Ubuntu 9.04 でも同じような現象が起きていたらしい。
というわけで、ジャストシステムから’アップデート・モジュール配布のお知らせが来た。

▼ATOK X3 for Linux Ubuntu 9.04(GTK+ 2.16) 対応モジュール▼
http://support.justsystems.com/qadoc?QID=044668&m=jui4x01
(ファイルサイズ:約68KB)
─────────────────────────

【回避項目】
本モジュールの導入により、以下の現象を回避します。
…………………………………………………………………
・Ubuntu 9.04(GTK+ 2.16の環境)で、ATOK X3 for Linux の
電子辞典検索ウィンドウ、同音語用例ウィンドウ、解説ウィンドウ、
ATOKパレット(縦型に切り替え時)が正しく表示されない現象

ぱっと見で「Ubuntu 9.04」が目に入ったので関係ないかと思ったのだが、よく読むとGTK+の問題らしい。
試しに導入してみた。
インストーラなどはない。
ダウンロードしたファイルを展開するとできる /opt/atokx3/lib/client/jsgtkext.so を入れ替えるだけ。
念のためバックアップを取ってから差し替えたが、不具合が解消され、こうしてちゃんと動作している。

atrok_01atrok_02

こうしてアップデータを出してくれるのはありがたいが、最近のシステムにも根本で対応したニュー・ヴァージョンの ATOK for Linux のリリースが望まれる。
と、真面目に締めてみる。

Fedora 11 PR は動いたか (VI) DVD篇

今日から6月である。
当初の予定ではとっくに Fedora 11 が正式リリースされているはずだったが、5/26→6/2→6/9とのびのびになり、まだリリースされていない。
とはいえ、もうプレヴュー・リリースからは1か月以上が経ち、F11は自分にとってすっかり過去のこと(笑)になってしまっているが、DVDの扱いについてちょっと書いておきたい。

DVD/CDの作成にはKDEのK3bを利用している。
LinuxにはさまざまなDVD/CD作成のフロントエンドがあるけれど、いろいろ使ってみた結果、機能や使い勝手がいちばんいい感じなのがK3bで、ここ数年はずっとこれを使っている。
ところが、F11PRにしたせいか、ハードウェア環境を変えた(ドライヴは変えていないが)せいか、原因は定かではないが、DVDが焼けなくなってしまった。
そう頻繁に使うわけではないのだが、このままでは困る。
試行錯誤の結果「書き込みモード」が「自動」だとエラーが出るようで、ここを「DAO」に指定してやるとうまくいくことがわかった。
なんで?
よくわからんが、ローカルなハードウェア環境が原因の可能性も高いので、とりあえず放置してみる。
DVDドライヴ(いわゆるマルチドライヴ)は2台載せているが、もともと1台は不調というかダメダメだったので、買い換えて試してみようかと思う。

さて、もうひとつは、DVDの再生。
DVDの再生には、MP3などほかのマルチメディア関連技術同様、めんどくさい権利問題があって、多くの非商用Linuxディストリビューションでは、デフォルトではDVDの再生ができないようにしている。
特にFedoraなどプロプライエタリなソフトウェアを入れないことになっているディストリビューションでは、ここらへんは厳密だ。
とはいえ、いわゆるノン・フリーなソフトウェアも、サードパーティでパッケージ化されて配布されており、今は RPM Fusion あたりに集積しているので、YUMのリポジトリに加えておけば、さほど苦もなくDVDの再生もできる。
ここでDVDやCSSの規格そのものの問題は取り上げないけど、ちょっと古いがここらへんの記事が参考になるか。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/299playdvd.html
http://shino.pos.to/linux/css.html

ところが、ライセンス問題がいよいよこじれてきたのか、単にプレヴュー段階なので作られていないのかはわからないが、libdvdcssだけはFedora11用にパッケージ化されていないようなのだ。
しょうがいないので、自分でソースをRPMにしてインストールする。
いや、べつにRPMにしなくてもいいんだけどさ、気分の問題。

まずはここからソースファイルを入手。
http://download.videolan.org/pub/libdvdcss/1.2.10/
libdvdcss-1.2.10.tar.bz2 でも libdvdcss-1.2.10.tar.gz でもお好みで。
SPECファイルが同梱されているので、まずはrpmbuildでコンパイルしようとするがエラーが出る。

$ rpmbuild -ta libdvdcss-1.2.10.tar.gz
エラー: ファイル /tmp/libdvdcss-1.2.9.tar.bz2: そのようなファイルやディレクトリはありません

SPECファイルを見ると、古いlibdvdcss-1.2.9.tar.bz2のものをそのまま同梱しているようだ。
なので、tarボールを展開してlibdvdcss.specを書き換えて再圧縮する。
このあたり、今どきのディストリビューションはGUIでできるから簡単だ。

2行目
%define version 1.2.9
→%define version 1.2.10

23行目
Source: %{name}-%{version}.tar.bz2
→Source: %{name}-%{version}.tar.gz

再びrpmbuildするがまたエラー。

$ rpmbuild -ta libdvdcss-1.2.10.tar.gz

伸張ファイルの検査中: /usr/lib/rpm/check-files /home/kasiko/rpmbuild/BUILDROOT/libdvdcss-1.2.10-1.x86_64
エラー: インストール済み(ただし未伸張)ファイルが見つかりました:
/usr/lib64/pkgconfig/libdvdcss.pc

RPM ビルドエラー:
インストール済み(ただし未伸張)ファイルが見つかりました:
/usr/lib64/pkgconfig/libdvdcss.pc

なんだろ、と思って調べてみると、ファイル指定が足りないらしい。
http://lab.hde.co.jp/2008/10/-orz.html
http://2000.blog.so-net.ne.jp/2008-06-05-2

92行目あたりの以下のセクションに追加

%files -n %{libname}
(省略)
/usr/lib64/pkgconfig/libdvdcss.pc

めでたく rpmbuild が通って ~/rpmbuild/RPMS/x86_64/ 以下に次のパッケージができあがったのでインストール。
libdvdcss-debuginfo-1.2.10-1.x86_64.rpm
libdvdcss2-devel-1.2.10-1.x86_64.rpm
libdvdcss2-1.2.10-1.x86_64.rpm

DVDの再生だが、Fedora 11 には、マルチメディア再生フロントエンドがたくさんパッケージ化されている。
MPlayer系だけでも、GNOME MPlayer, SMPlayer, KMPlaye があり、ほかにも Xine, GXine, VLC, Totem, Kaffeineなどなど。
ざっと使ってみたところ、どれも一長一短あるが、Qt系のSMPlayerがいちばんいい感じなので、とりあえずはこれを使っている。
ほんとは Amaroc や Audacious にDVD再生機能ががあればいいんだけどな。

SMPlayer
SMPlayerはWindows版などもあるようだ
http://smplayer.sourceforge.net/

Fedora 11 PR は動いたか (V) サウンド篇

せっかくだからマザーボードに添付されたドライヴァを入れてみようかと思ったら、インストーラがコケて音が鳴らなくなってしまった。
試行錯誤した結果、 /lib/modules/2.6.29.2-126.fc11.x86_64/kernel/sound/ 以下がきれいさっぱり消え失せていることが判明。
結局、カーネルを再インストールして解決。
このような人間が書いている文章だから、以下の記述も、使い手に問題があるのかもしれないと思って読んでいただきたい。
(どういうお願いだ)

さて、Fedora11からデフォルトのサウンド・サーヴァとしてPulseAudioが採用された。

Fedora 11 Overview
properly set up sound sources. These are all exposed in the volume control on the desktop, making for a very confusing user experience. PulseAudio allows us to unify the volume controls in one interface that makes setting up sound easier and more pain-free.

PulseAudioが導入されたのはFedora10からだったように記憶しているが、違ったかもしれない。
と思って調べてみたら、Fedora8からあったぽい。
使ってなかったんだな、きっと。

PulseAudio はアプリケーションごとにサウンドの設定ができるのがウリらしいが、要はWindowsVistaで採用されたサウンド設定なんかと一緒の仕組みである。
実はVistaでもあれが非常に使いにくくてイヤだったのだ。
マシン上にサウンド・デヴァイスが1種だけならいいのだろうが、複数ある場合、非常にやりにくい。
たとえば、録音デヴァイスを選択したり、録音レヴェル調整したりといった設定がわかりにくく、手間がかかる。
(う〜ん、自信ないな…悪いのは自分なのか?)

PulseAudio でも同様のことが言え、しかも、使いにくいだけではなく、音が小さい、ブツブツとノイズが入る、動作が不安定、といった問題がある。
特にQt系アプリケーションとの相性が悪いようで、KDE系では使わないほうがよいようだ。
個人的に致命的なのは、よく使うプレーヤのAudaciousで音が鳴らないこと。
どうも alsa-plugins-pulseaudio にバグがあるようだ。
バッファを調整すればよいようなことを書いてあって、確かにそれで改善したこともあったのだが、なんだか鳴ったり鳴らなかったりで、alsaで鳴らしたほうがずっといい。
http://www.pulseaudio.org/wiki/PerfectSetup#Audacious
Fedora11PRは日々アップデートしているので、こうした問題もすぐに解決するかもしれないが、とりあえず2009年5月11日時点では、そうした不具合がある。

Fedora10までならば PulseAudio をアンインストールすればよかったのだが、Fedora11ではなぜかGnomeのサウンド設定が PulseAudio と一体化していて、サウンド・サーヴァの選択ができないなのだ (KDEではちゃんと選択できる)。
実は、インストールした時点では、Fedora10と同じサウンド設定ツール (gnome-sound-propaties) があったのだが、アップデートしているうちに gnome-volume-control と置き換えられしまった…ようなのだ。
「ようだ」の連発で申し訳ないが、初期状態に戻して検証するのがめんどくさい、
どうせ正式リリースまでにはまた変わるだろうし。

とりあえず alsa-plugins-pulseaudio だけアンインストールして、alsaを使うアプリケーションではPulseAudioを通さずalsaを直に使うことにする。

ちなみにこれがFedora10までのサウンド設定ツール(gnome-sound-propaties)とミキサ・ツール(gnome-volume-control)。
Fedora10のミキサ・ツール(gnome-volume-control)からはデバイスの選択もできた。

gnome-sound-propaties

gnome-volume-control

こちらがFedora11PRのサウンド設定ツール。

gnome-volume-control F11

gnome-volume-control

gnome-sound-propaties がなくなって、gnome-volume-control に置き換わってしまった。
ヴォリューム調整アプレットの「サウンド設定」でも「システム→設定→ハードウェア→サウンド」でも同じ gnome-volume-control が起動する。
ログインの効果音やイヴェント音といった設定もできなくなってしまった。
Fedora11版の gnome-volume-control ではデヴァイスの選択ができないので、alsaを使っているアプリではalsaのミキサを別に起動しなくてはならない。

こちらは、PulseAudio Volume Control (pavucontrol) というツール。
gnome-volume-control より詳細な設定ができ、デヴァイスの選択も可能なようだが、すぐにクラッシュして使い物にならない。

PulseAudio Volume Control

というわけで、Fedora11PRの、というかGnomeの、というかPulseAudioの使い勝手もろもろでした。
F11PRについて5回にわたってちゃごちゃ書きましたが、全体としては、よくできてるんじゃないでしょうか。
ハードウェアを変えてしまったので単純比較はできませんが、動作が軽くなったという話も聞きます。
わたしの場合は、ハード環境が4年くらい一気に進化してしまったので、そりゃもう、軽快です。
アプリケーションってこんな瞬間的に早く起動するもんだったのね。
ext4のよさはまだ実感できてませんが、OSの起動が速くなったは関係しているのかなあ。
まあ、そういった話はまた追々。

Fedora 11 PR は動いたか (IV) ネット関係とか 篇

Fedora10同様にFedora11PRも、ログインするとなぜかeth0の接続が切れる。
OSのブート時にはちゃんと起動されているデバイスなのだが、どうも解せん。
NetworkManagerを抜いてしまっているせいかもしれない。
仕方がないので、rc.localにnetworkをrestartさせるよう書いておく。

Firefox3.5あれこれ

Fedora11ではデフォルトのブラウザとして、Firefox3.5のβ版がインストールされる。
Firefox3.5はβ版だけに、対応していないアドオンが多い。
それはちょっと困るので、Firefox3.0にしたいというのが人情。
しかし、Fedora11PRではFirefox3.0のパッケージは用意されていない。
正式リリースのFedora11でもたぶん同じだろう。

Fedora10用にはFirefox3.0のパッケージがあり、64bit版もある。
ところが、これを入れるとなると、依存関係の解消するのに入れ替えなければならないパッケージが100以上あったりして、非常に面倒なことになってしまうので、パス。

ならば32bit版のTarボールでFirefox3.0をインストールすればよかろうと思う。
Firefox3.0互換のFlockでもよいだろう。
ところがだ。
なぜか32bit版のFirefox3.0やFlockでは、Atokで日本語入力できないのだ。
非GTKアプリ同様に、.bashrc とか .Xresources とかになんか書いておけばよいのかとも思うが、ようわからん。
検索したところ、Atokではないが、iiimxのバグ(?)としてFedora10環境でも同様の報告がなされていたので、諦めることにした。

消極的な解決策として、使えないアドオンのうち、同機能で3.5対応のあるものはそっちへ乗り換え。
幸い、常時使っているアドオンはだいたい3.5対応が見つかったので、あとは3.5対応は時間の問題と諦めることにした。
3.5対応の代替アドオンがないやつを使ってサイトを見るだけならFlockでも立ち上げればよい。

今回、OS自体は新規インストールしたが、ホーム・ディレクトリはFedora10(32bit)環境から引き継いでいる。
なので .mozilla/plugins/ なんかも旧環境のままだが、プラグインはデフォルトの状態でだいたいOKなようだった。
Flashプラグインは、32bit版でも環境によっては動くのだけど、今の環境ではブラウザごと落ちてしまうので、64bit版のα版を入れる。
こちらは問題なく動作。
http://labs.adobe.com/downloads/flashplayer10.html

AdobeReader(Acrobat)のプラグインは入れているにもかかわらず、なぜかPDFをブラウズするとEvinceが起動するが、これはかえって望ましい動作なのでよしとする。
Evinceで機能的に不足はないし、動作が機敏であるからして。

Skypeとか

Skypeはオフィシャルに配布されている32bit版が動作するが、これも32bit版ライブラリが必要となる。

# rpm -ivh /tmp/skype-2.0.0.72-fc5.i586.rpm
警告: /tmp/skype-2.0.0.72-fc5.i586.rpm: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID d66b746e
エラー: 依存性の欠如:
libQtCore.so.4 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています
libQtDBus.so.4 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています
libQtGui.so.4 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています
libQtNetwork.so.4 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています
libXss.so.1 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています
libXv.so.1 は skype-2.0.0.72-fc5.i586 に必要とされています

# yum provides libQtCore.so.4
Loaded plugins: refresh-packagekit
1:qt-4.5.0-14.fc11.i586 : Qt toolkit
Repo : fedora
Matched from:
Other : libQtCore.so.4

同様にほかのライブラリも yum provides で調べて下記パッケージをインストール。

# yum install qt-4.5.0-14.fc11.i586 qt-x11-4.5.0-14.fc11.i586 libXScrnSaver-1.1.3-2.fc11.i586 libXv-1.0.4-2.fc11.i586

依存関係の解消で22パッケージがインストールされる。
サウンドの入出力に問題があったりするが、それはPulseAudioのせいなので、また次回にでも。

CompizFusion

▲CompizFusionを導入して、ワークスペースを一覧したところ。VirtualBoxも問題なく動作。

Fedora 11 PR は動いたか (III) ATOK X3 for Linux 篇

マザーボード ASUS M4A79T Deluxe がLinuxで動作するかどうか不安があったが、あっけなく動いた、という話を書いた。
ところがこのマザーボード、実はちゃんとLinux用ドライヴァがCD-ROMに収録されていたのである。
そんなに心配することはなかったのである。
Express Gate をインストールしようとして初めて気づいたのだが、そういうことはちゃんと商品紹介ページに書いておいてもらいたいものである。
それとも、今どきのマザーボードはLinuxドライヴァが用意されていて当然なんだろうか。
いや、そんなことはないだろう。
たぶん「Linux Ready」とか謳うと、サポートがめんどくさいんだろうな。
あくまでLinuxのサポートはおまけってことで、こっそりドライヴァを添付しているわけだ(断定)。
でもまあ、もちろんドライヴァはないよりはあったほうがよいわけで、幸いFedora11は苦もなく動いたが、そうじゃないディストリビューションだってあるはず。

Fedora11PR
▲カスタマイズしてしまっているのであまり役に立たないFedora11のスクリーンショット。 一応、右下にATOKパレットが見える。

というわけで、OSはとりあえずちゃんと動いたので、環境整備その1、ATOK X3 for Linux のインストール。
結果から言えば、これもFedora10(x86_64)と同様、ちょっとした手間をかければ問題なく動く。
まずはここらへんを参考にしていただきたい。

備忘録替わりに、段取りを書いておく。
だいたいはrootで非X環境(Control+Alt+F2)の作業になる。
ATOK X3 は64bit対応なのだが、やはりライブラリがないとか場所が違うとかの問題が多々ある。
最初に以下のようにリンクを張っておかないと、インストーラがコケる。

# ln -s /etc/gtk-2.0/x86_64-redhat-linux-gnu/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules
# ln -s /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0-64 /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0

あとはCD-ROMから通常通りインストール。
アップデータ atokx3up2.tar.gz をダウンロードしておき、/tmpなどに展開、インストール。
サンプルスクリプトで設定ファイルを作成し、起動設定する。
ついでにIIIMF ステータス非表示ツール(iiimf_status_hide.gz)をダウンロードし、/tmpなどに展開し、それもインストール。

# /media/ATOKX3/setupatok.sh
# /tmp/atokx3up2/setupatok_up2.sh
# /opt/atokx3/sample/setting_redhat5.sh
# cp /tmp/iiimf_status_hide /opt/atokx3/sample/

iiimf.conf を編集する。

# vi /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.conf

コメントアウトしているのがデフォルトの設定である。

IM=iiimx
#XIM_PROGRAM=iiimx
XIM_PROGRAM=/usr/bin/iiimx
XIM_ARGS=-iiimd
GTK_IM_MODULE=iiim
QT_IM_MODULE=xim
#gnome-im-settings-daemon > /dev/null
DISABLE_IMSETTINGS=true
export HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW=t
export HTT_GENERATES_KANAKEY=t
export HTT_USES_LINUX_XKEYSYM=t
export HTT_IGNORES_LOCK_MASK=t
export JS_FEEDBACK_CONVERT=t
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide

前は /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh >& /dev/null と書いていたが、DISABLE_IMSETTINGS=true で済むようだ。
ここまでの作業が終わったら、一般ユーザでログインし直し、ターミナルから以下のコマンドを入力する。

# /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh

たいていは32bit版ライブラリが足りないというエラーが出るので、そのライブラリをyumでインストールしていく。
足りないライブラリがどのパッケージかは、こんな感じで調べておく。

# yum provides xxxxx
# yum install xxxxxx.i586

足りないライブラリをインストールしていき、iiimx が動作するようになれば問題ない。

$ iiimx
iiimx : Error - iiimx is already running...

…のはずなのだが、ここに落とし穴があった。
一見、ライブラリ不足のエラーが出なくなって、ちゃんとiiimxが動いているようでいても、実は動いていないということがある。
上記の状態になってもAtokが起動しないようならば、いったん、iiimxを停止して、再度起動してみる。

# ps ax | grep iiimx
3007 ? S 0:00 /usr/bin/iiimx -iiimd
# kill 3007
# /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh

すると、またまたエラーを吐いていたりするので、yumでライブラリを追加していく。
わたしの環境では、結果的には以下のようなライブラリを追加インストールして(依存関係の解消で結果的にはさらに多くのライブラリが入る)Atokが動くようになった。

# yum install glibc.i686 libSM.i586 libX11.i586 libXt.i586 pam.i586 tcp_wrappers-libs.i586 libstdc++.i586 gtk+.i586 glib.i586 gtk2.i586 libxml2.i586

終わってしまえばこれだけなのだが、上記の落とし穴のせいでまたしてもはまってしまった。


5/12追記

Atokの変換候補の語句説明が、なぜか縦書きになるなどの不具合が確認された。
あまり使わない機能だし、読めないこともないからいいが、こんな感じ。

atok_01atok_02


6/4追記

解決した。

ATOK X3 for Linux が GTK+ 2.16 に対応