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Fedora 11 PR は動いたか (III) ATOK X3 for Linux 篇

マザーボード ASUS M4A79T Deluxe がLinuxで動作するかどうか不安があったが、あっけなく動いた、という話を書いた。
ところがこのマザーボード、実はちゃんとLinux用ドライヴァがCD-ROMに収録されていたのである。
そんなに心配することはなかったのである。
Express Gate をインストールしようとして初めて気づいたのだが、そういうことはちゃんと商品紹介ページに書いておいてもらいたいものである。
それとも、今どきのマザーボードはLinuxドライヴァが用意されていて当然なんだろうか。
いや、そんなことはないだろう。
たぶん「Linux Ready」とか謳うと、サポートがめんどくさいんだろうな。
あくまでLinuxのサポートはおまけってことで、こっそりドライヴァを添付しているわけだ(断定)。
でもまあ、もちろんドライヴァはないよりはあったほうがよいわけで、幸いFedora11は苦もなく動いたが、そうじゃないディストリビューションだってあるはず。

Fedora11PR
▲カスタマイズしてしまっているのであまり役に立たないFedora11のスクリーンショット。 一応、右下にATOKパレットが見える。

というわけで、OSはとりあえずちゃんと動いたので、環境整備その1、ATOK X3 for Linux のインストール。
結果から言えば、これもFedora10(x86_64)と同様、ちょっとした手間をかければ問題なく動く。
まずはここらへんを参考にしていただきたい。

備忘録替わりに、段取りを書いておく。
だいたいはrootで非X環境(Control+Alt+F2)の作業になる。
ATOK X3 は64bit対応なのだが、やはりライブラリがないとか場所が違うとかの問題が多々ある。
最初に以下のようにリンクを張っておかないと、インストーラがコケる。

# ln -s /etc/gtk-2.0/x86_64-redhat-linux-gnu/gtk.immodules /etc/gtk-2.0/gtk.immodules
# ln -s /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0-64 /usr/bin/gtk-query-immodules-2.0

あとはCD-ROMから通常通りインストール。
アップデータ atokx3up2.tar.gz をダウンロードしておき、/tmpなどに展開、インストール。
サンプルスクリプトで設定ファイルを作成し、起動設定する。
ついでにIIIMF ステータス非表示ツール(iiimf_status_hide.gz)をダウンロードし、/tmpなどに展開し、それもインストール。

# /media/ATOKX3/setupatok.sh
# /tmp/atokx3up2/setupatok_up2.sh
# /opt/atokx3/sample/setting_redhat5.sh
# cp /tmp/iiimf_status_hide /opt/atokx3/sample/

iiimf.conf を編集する。

# vi /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.conf

コメントアウトしているのがデフォルトの設定である。

IM=iiimx
#XIM_PROGRAM=iiimx
XIM_PROGRAM=/usr/bin/iiimx
XIM_ARGS=-iiimd
GTK_IM_MODULE=iiim
QT_IM_MODULE=xim
#gnome-im-settings-daemon > /dev/null
DISABLE_IMSETTINGS=true
export HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW=t
export HTT_GENERATES_KANAKEY=t
export HTT_USES_LINUX_XKEYSYM=t
export HTT_IGNORES_LOCK_MASK=t
export JS_FEEDBACK_CONVERT=t
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide

前は /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh >& /dev/null と書いていたが、DISABLE_IMSETTINGS=true で済むようだ。
ここまでの作業が終わったら、一般ユーザでログインし直し、ターミナルから以下のコマンドを入力する。

# /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh

たいていは32bit版ライブラリが足りないというエラーが出るので、そのライブラリをyumでインストールしていく。
足りないライブラリがどのパッケージかは、こんな感じで調べておく。

# yum provides xxxxx
# yum install xxxxxx.i586

足りないライブラリをインストールしていき、iiimx が動作するようになれば問題ない。

$ iiimx
iiimx : Error - iiimx is already running...

…のはずなのだが、ここに落とし穴があった。
一見、ライブラリ不足のエラーが出なくなって、ちゃんとiiimxが動いているようでいても、実は動いていないということがある。
上記の状態になってもAtokが起動しないようならば、いったん、iiimxを停止して、再度起動してみる。

# ps ax | grep iiimx
3007 ? S 0:00 /usr/bin/iiimx -iiimd
# kill 3007
# /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh

すると、またまたエラーを吐いていたりするので、yumでライブラリを追加していく。
わたしの環境では、結果的には以下のようなライブラリを追加インストールして(依存関係の解消で結果的にはさらに多くのライブラリが入る)Atokが動くようになった。

# yum install glibc.i686 libSM.i586 libX11.i586 libXt.i586 pam.i586 tcp_wrappers-libs.i586 libstdc++.i586 gtk+.i586 glib.i586 gtk2.i586 libxml2.i586

終わってしまえばこれだけなのだが、上記の落とし穴のせいでまたしてもはまってしまった。


5/12追記

Atokの変換候補の語句説明が、なぜか縦書きになるなどの不具合が確認された。
あまり使わない機能だし、読めないこともないからいいが、こんな感じ。

atok_01atok_02


6/4追記

解決した。

ATOK X3 for Linux が GTK+ 2.16 に対応

Fedora 11 PR は動いたか (II) インストール篇

所有するハードのことを事細かに書くのはあまり好きではないのだが、これも日ごろお世話になっているLinuxコミュニティへのささやかな貢献だと思ってインストール環境を記しておく。

ASUS M4A79T Deluxe (790FX+SB750)
AMD Phenom II X4 955 3.2GHz (Socket AM3)
SILICON POWER DDR3 1333 (PC3-10600 ) 2GB x2

あと5年は使うつもりで、一応最新のものにしてみた。
メモリは安もんだが…って、ほっとけ。

マザーボードも久々に選んだわけだが、今はチップセットとか、表だってスペックに出る基本性能以外の部分もすごく気を遣っているいるのね。
たとえば「日本製アルミ固体タイプコンデンサを使用」とか、冷却機構がどうとか、耐過電圧とか、信頼性を強調するようになっている。
ほんとはオーバー・クロックとかマルチ・グラフィック・カード対応とかはぜんぜん興味がないのに関わらず、このボードを選んだのも、なんか基本設計がちゃんしてそうな気がしたからである。
5年は使うつもりだし(笑)。
あと、オンボードのグラフィックが「ない」のも隠れたポイント。

買う前は気にも留めていなかったのだけど、フロント・パネルのスウィッチ類やLED類のケーブルを接続する際のガイドとなるアダプタ(Q-Connector)だとか、バリなしのフラットなバック・パネル(Q-Shield)だとかは、実際に使ってみるとけっこう便利。
そういう附加機能もウリになっているようだ。
BIOSの更新がBIOSから行えたり、BIOSの更新に失敗した時に書き戻せるようBIOSがツインになっていたり、マザーボード上にセットアップ時のための電源スウィッチがついていたり。
今は当たり前の機能なのだろうが、いやいや至れり尽くせりだ。
USBメモリを使ったBIOS更新なんて、どうせルート・ディレクトリしか認識しないのだろうと思ったら、ちゃんと下の階層まで下りていけるのには驚いた。
…驚くところじゃない?
クイック起動のオンボードLinux”Express Gate”は、Windowsがないとインストールできないらしいので、今のところパス。

ASUS M4A79T Deluxe

http://www.asus.co.jp/products.aspx?l1=3&l2=181&l3=896&l4=0&model=2818&modelmenu=1
http://www.unitycorp.co.jp/asus/motherboard/amd/socket_am3/m4a79t_dx/
http://www.mvkc.jp/product/asus/motherboard/socketam3/m4a79t_deluxe.php

さて、肝心のFedoraの動作だが、特に書くことがないくらい、あっさり動作した。
まずは試しに Fedora 11 Preview Release (x86_64) のLiveCDで起動したところ、普通に起動。
ざっとFedora11PRのデスクトップを見て回る。
次に、ものは試しと、これまでPentium4環境で使っていたFedora10(32bit)の入ったハードディスク(SATA)をつないでみたところ、なんの問題もなく起動。
いやあ、Linuxも進歩したもんだ、なんだ、OSを入れ替える必要がないんじゃないかと思う。
ま、つまらないので、結局はOSも入れ替えたけど(笑)。

いよいよ、Fedora11PR(x86_64)のインストールDVD版の新規インストールであるが、これまたつまらないくらい、あっさりと、なにも躓くことなくインストール完了。
考えてみれば、最新のマザーボードとはいえ、チップセットは初物ではないし、オンボードのLANもサウンドもRealtekのチップで、メジャーどころであるから、そう問題はなかったはずだ。

http://fedoraproject.org/ja/get-prerelease

ちゅーわけで、次はおなじみAtok格闘篇。

Fedora 11 PR は動いたか (I) 買い物篇

連休というと、ここ数年はPCのメインテナンスとか、ネットワークのメインテナンスとか、そんなことばかりやっている気がする。
いや、数年どころではないな。
初めて事務所のファイル・サーバとしてLinuxを導入したころだから、1997年とか1998年とかそれくらい、もう10年以上になるだろう。
事務所が無人と化し、かつ、自分も暇な時期ということで、5月の連休が選ばれたような気がする。
当時、本業はPC系ライターのWが「専属SE」をやってくれていて、試行錯誤を繰り返しながら、Linuxをインストールしたのもすでに遠い記憶だ。
以来、毎年連休になるとWと2人でPCをバラしてパーツを交換したり、OSを入れ替えたり、ネットワークを組み直したりといったことをやっていた。
年末の大掃除と同様、年中行事のようなものだ。

今年の連休は、自分のメイン・マシンの環境を4年ぶりに一新した。
自作PCが趣味の人間は毎年毎年PCを新調するようだが、強迫的に買い換えやアップ・グレードを唆すハード&ソフト・メーカの策謀に乗る気はしないので、PCを新調するのは4年とか5年に1度である。
80年代〜90年代後半までの、次々と目新しい技術が出てきたPCの発展途上期ならば、次々と新しいマシンに乗り換えたくなる気持ちもわからないではなかったが、90年代末からはそうした画期的かつ狂騒的な変化というのもなくなってしまった。
だいたい、事務職の人間がやる仕事内容なんてこの10年でそんなに変わっていないというのに、なんでこんなにマシン・パワーがないとOSすら動かないのだ。
おかしいではないか。
というような話をもう10年もしているような気がする。

しかし、いくら急激な変化がなくなったとはいえ、5年も経てばさすがにPCのアーキテクチャも様変わりしている。
そもそも自作PCが趣味なわけではないので、情報を常時仕入れているわけでもなく、現在のPCがどういうアーキテクチャになっているのか、CPUやメモリの規格などをイチから調べなくてはならなかったりする。
といっても、PC雑誌を買ってきて購入するほど気合いが入っているわけではなく、ネットでさらっと検索した結果、なんとなく今はAMDが面白そうだという気がして(さしたる根拠はない)10年ぶり(やたら10年という語が多いな)にAMDマシンを組むことにした。
ドライヴ類は買い換えたばかりなので、CPUとメモリとマザーボードの換装となるが、AMDマシンならば、最新かつ最上位のパーツでも5万円程度で済んでしまいそうだ。

問題は最新かつ最上位のパーツでLinuxが動くかどうかであるが、動かなかったらしばらく寝かせておけばいいくらいの呑気さである。
昔はLinuxをインストールするなら「枯れたパーツ」とよく言われたもので、実際そうでなければドライヴァがなくて動かなかったりした。
しかし、ここ数年は素性の悪いパーツでない限り、少し待てばだいたいなんとかなるようだ。
4年間使ってきたマザーボードも、買った当初はオンボードのLANやサウンド・チップを動かすのに苦労したが、1年も経たないうちに自動的に認識して標準ドライヴァで動くようになってしまった。
面倒なことが多いラップトップも、同じような感じだった。
どうせ新規インストールするのだから、最初はちょっと冒険して、出たばかりの64bit版Fedora11のPreviewReleaseをインストールしてみる予定である。
だめだったら、ラップトップで問題なく動作している64bit版Fedora10にすることにしよう、そうしよう、さようなら32bitOSよ。

とか思いながら、久々にいざ秋葉原へ。
おもむろに中央通りを歩いていくと、旧・日通本社ビルの跡地にベールならぬ養生シートを脱いだ巨大ビルが威容を現していてびっくり。
ふとその向かいを見ると、ヤマギワがソフマップになっていたりする。
調べてみると、すでに1年半も前にオープンしていたらしいが、ぜんぜん気がつかなかったよ、用がなかったしな。
ビックカメラの傘下となっただけあり、家電量販店のような店構えである。
潰れたツクモはヤマダに買収されて復活してるし、しばらく行かないといやはや秋葉原も大いに変わっているね、キミ、まったく。
店終いしたまま放置されているラオックス・ザ・コンピューター館はいったいどうなるのだろう。

その半面、小さなパーツ・ショップはどんどんだめになっていきそうな感じ。
昔みたいに怪しい(=面白そうな)バルクのパーツなんてものもあまり見かけなくなり、店頭はリテール品ばかり。
リテール品にしても、昔は大型店よりかなり安く入手できたりしたが、今は大型店舗や通販専門店に価格的に太刀打ちできないことが多い。
かく言うわたしも、いろいろなショップを見て回ったものの、結局、件の大型家電店のようなソフマップで購入してしまった。
だって、いちばん安かったんだもん。
「GW特価」とやらで、下調べした通販価格より安かったのだもの。
しかも、MBとCPUを一緒に買うとさらに値引きなんだもの。
と、なぜに言い訳しているのか。
ま、いい。

次回、インストール篇へ続く。

ごめんね、Firefox

メモリ・リークらしき現象に悩まされていると書いたが、どうやら真犯人は別なところにいたらしい。
グラフィック・ボードを取り替えたら、ウソのように怪奇現象は収まってしまったのだ。

ハードウェア的に故障したのか、ソフトウェアの不具合かはわからないが、Fedora8では問題なく、Fedora10にしてから問題が発生したということは、後者の可能性が高いのではないか。
もちろん、OS入れ替えのタイミングでたまたまハードに不具合が発生した可能性も否定できないが、ほかの環境で検証することなく、古いボードは物入れへ仕舞われてしまった。
いや、仕舞ったのは自分だけど。

Fedora(というかLinux全般?)のドライバ開発は nVIDIA GeForce ばかりに力が入っていて、ATi Radeon のドライバは性能が低かったり、不具合があったりすると評判が悪かった。
しかしながら、事務職である自分にはどうも GeForce は敷居が高いというか、ゲーマー御用達のイメージがあって、これまでは Radeon を使っていたのだ。
いや、 Radeon だってゲーマーが使ってるとは思うけど、自分が使っていたのは X300SE 128MB というロウ・エンド向けだし、使い始めたのは PCI Express になってからで、ほかに選択肢がなくなったからだ。
AGPやPCIの時代はMatroxのMillennium を使っていたし、ISAの時代は…S3 ViRGE とかだったかなぁ……覚えてないや。
確かに、Fedora8でも Radeon では Compiz なんかはフリーズしまくりだったので切っていたが、普通にGnomeで1600×1200表示するぶんには問題なかった。

であるのだが、こうしょちゅうXが落ちるようになったのでは、致し方ない。
とうとう nVIDIA の軍門に下ることになった。
といっても、原因がRadeonドライバと決まったわけではないので投資は最低限。
これまたロウ・エンド向け、いわゆるエントリー・モデルの 9500GT DDR2 512MB というやつ、しかもバルクだが、ゲームなんかまったくやらないので、これで充分である。
いや、ゲームなんかまったくやらないのであればオンボード・チップでよいではないかと言う向きもあるだろうが、1600×1200でワークスペース4面、しかもVMを使ったりするには、オンボードでは頼りないし、そもそも使ってるマザーボードにグラフィック・チップは載っていない。

結果として、不具合は解消されたのだが、ふだんの表示性能は、体感できるほど変わらないのが悲しい。
自分の作業的には前のボードのスペックで充分だったということか。
まあ、それでも4面のワークスペースを行き来するのは軽くなったし、Compiz も問題なく動くようになった。
いや、Compiz が動かなくても、仕事上は関係ないのだけど、まあ、気分の問題だ。

さて。
というわけで Firefox が真犯人ではなかったようなのだが、Flock に比べて Firefox が重たく、メモリ・リークと見られる現象が起きるのもまた確かなようなので、現在も Flock を使い続けている(余計な機能も多いのだが)。
ただ、Firefox もホームディレクトリ上の設定ファイルやプラグイン、アドオンの類をいったん全て消去したら、かなり動作は軽くなった。
ほんとはメジャー・ヴァージョン・アップの際にはいったんそれらを消去して、バックアップから復元すべきらしいのだが、めんどくさいので1.xあたりからずっとそのままにしていたのがいけなかったらしい。
というわけで、Firefox よ、疑って悪かった。

VirtualBox は Amigan のために

VirtualBox 2.1.2 がリリースされた。
2.1.1 がちょっと不安定な気がしていたので(気のせいかもしれないが)今回はちゃんとまじめに Changelog を読んでみた。
そして、目を疑った。

# VMM: fixed guru meditation for PAE guests on non-PAE hosts (AMD-V)
# VMM: fixed guru meditation on Mac OS X hosts when using VT-x
# VMM: fixed guru meditation when installing Suse Enterprise Server 10U2 (VT-x only; bug #3039)
# VMM: fixed guru meditation when booting Novell Netware 4.11 (VT-x only; bug #2898)

http://www.virtualbox.org/wiki/Changelog

……や、guru meditation って、それって一般的なPC用語じゃないでしょ。
Amigaユーザと平沢進リスナ以外、わからんでしょう。
もともとはドイツのヴェンチャ企業かもしれんけど、今やサン・マイクロシステムズでしょう。

やっぱりな、ドイツで妙なものを開発するのは、Amiganか。
VMのご先祖たるエミュレータはAmigaの十八番だもんな。
詳しく調べたら、UAEやAmithlonの開発スタッフがいるかもね。

リーク・リーク♪ メモリ・リーク♪

リーク、といってもP-MODELは関係ない。
このところ、メモリ・リークらしき現象に悩まされている。
PCを操作中に急激に動作が重たくなり、しばらくするとフリーズしてしまうのだ。

Fedora10にしてから起こった現象であるが、Fedora10関連のBBSで同様の現象は報告されていないし、Fedora10全般に起きる現象なら今ごろ大騒ぎになってるはずなので、たぶん個別の環境に起因する問題なのであろう。
システム・ログを見てもその痕跡がないので、システム内部でどういう現象が起きているか、その原因がなんなのか、よくわからない。
ハードウェア的な問題かと Memtest86 でメモリを、DFT (Drive Fitness Test) でハードディスクをチェックしてみたが、エラーはなし。

いろんなアプリケーションを停止したりして調べてみたのだが、どうも単独犯ではなく、複数犯のようで、こいつが悪い! という原因の特定ができない。
いちばん怪しいのが Atok X3 for Linux で、次が Firefox3 であり、どちらも以前のヴァージョンでメモリ・リークの前科がある。
Sylpheed (メイル・クライアント) で文字入力中にフリーズしたこともあるので、ほんとは Atok をまず止めるべきなのかもしれないが、別なIMにすると仕事にならないので、これを止めるのは最後にしたい。

Firefox3 にしても、本体に問題があるのか、プラグインに問題があるのかわからないので、プラグインやアドオンの類をすべて無効にしてみた。
Flashのプラグインも過去にメモリ・リークの報告がある。
http://www.bub-site.com/archives/2005/09/000386.html

Adobe製品は伝統的にメモリ管理がなっておらず、野放図にメモリを喰いまくる習性があるので、Adobe Reader や Adobe AIR なんかもかなり怪しい。
あとは、Compiz (デスクトップの表示効果拡張) とかバックアップ・ソフト FlyBack (rsyncのGUIフロントエンド) とか KFTPGrabber とか、挙動が怪しいものはいろいろあるが、そういうのは切ってしまっても仕事上差し支えない。

Firefox本体やプラグインに問題がなくても、JAVAスクリプトなどによってメモリ・リークを引き起こされることもあるらしい。
Firefox にはメモリ・リークをチェックするプラグインがあるので、それを入れてみた。
Leak Monitor
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/2490

そうしたら、出るわ出るわ、もうしょちゅうポップアップするのでうざくて使えないほど、メモリ・リークのアラートが出まくる。
Firefox本体の問題ではなく、表示したサイトのスクリプトに問題があるのかもしれないが、やはり Firefox の使用が原因のひとつであるのは間違いない。
にしても Firefox の代替ブラウザといってもなあ。
Opera は動作は機敏だし、悪くはないが、プラグインが貧弱なので、見られないサイトが多い。
テキストと写真程度のHTML文書をローカルで見るなら Konqueror もいいのだが、やはりWebサイトを見て回るには不便だ。

そこで行き当たったのがこの記事。
http://jp.techcrunch.com/archives/firefox-3-beta-1-the-memory-use-says-it-all/
早速 Flock 2.0 をインストールしてみた。
http://flock.com/

Flock は、Firefox をベースに開発されたブラウザで、Firefox のプラグインやアドオンのほとんどがそのまま利用でき、インストール時に Firefox のブックマークや蓄積された個人情報を簡単に引き継ぐことができる。
Flock 2.0 は、Firefox3 がベースになっており、今のところまだ英語版しかないが、Firefoxユーザなら問題なく使えるだろう。
ウリはSNSやブログ、ソーシャルブックマークなどの利用がより便利になった「ソーシャルWebブラウザ」とのことであるが、個人的にはそういう附加機能はどうでもよい。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200711/05/flock.html

インストールしてみて、Firefoxより動作が軽快であることがすぐにわかった。
メモリ使用量自体は少なくなく、タブを20とか開いていると180MBくらいはいってしまうが、Firefox3よりはるかに動作が軽い。
そして、悩まされていたメモリ・リークらしき現象の起きる頻度は激減した。
メモリ・リークらしき現象がまったくなくなったわけではないが、我慢できる程度に減った。
Flock の開発には Nautilus の開発元だった Eazel のスタッフがかんでいるというのも納得である。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/Eazel

ハードディスクが止まる前に

さて、Psionパーツが届かないので、正月休みには別なことで時間を潰すことにした。
ラップトップPCとヴィデオレコーダのハードディスク換装である。
仕事か読書でもすればよかろうと自分でも思うのだが、インフルエンザから生還したばかりで、そのような生産的で向上心のあることはする気にならないのである。

インフルエンザ(A型)というのは初めてかかったのだが、検査をしていなければ風邪のひどいやつだと思っていたであろう。
世に言うほど違いはない。
しかも、診察した医師は、大きな総合病院のくせして「タミフルはおすすめしない」だの「アメリカじゃあんまり使ってない」だの「たいして効かないのに日本だけ」だのと、まるで陰謀論者のようなことを言う(笑)。
「いや、薬自体は問題ないんだけど」と、とってつけたように言うところがまた怪しい。
そんなにオススメされない薬ならば飲まないでおいておくことにしたのだが、それでもひどい症状は1週間も経たずに治まってしまった。
予防接種もあまり効かないらしいし、インフルエンザってなんなんでしょう。
風邪のひどいやつなんじゃないでしょうか。

話が逸れた。
ハードディスク換装である。
ラップトップPCもヴィデオレコーダも、ユーザ自身がHDを換装するような仕様にはなっておらず、勝手に換装するのは保証外である。
しかし、どうせどちらも保証期間は切れている、構うことはない。
ヴィデオレコーダのほうはたまにハングアップしたり、HDが異音を発したりする。
このままではお亡くなりになる日も近そうで、施術は急がなくてはならない。

ラップトップPCのほうは、壊れる予兆があるわけでないが、購入時のカスタマイズでけちってしまったのでOSをデュアルブートにするには容量が少なく、また2年前の製品なので回転数やバッファなどHD自体の性能も低く、どうも動きが鈍い。
この機種は、HDの換装はCPUの換装よりも遙かに予算がかからないうえに、体感速度の向上という意味では効果的と言われている。
この際だやってしまおう。

こういう時に便利なのは、やはりインターネットで、分解の仕方だのヴィデオレコーダの裏メニュー(保守メニューとかサービスメニューとかメインテナンスメニューとも言う)の呼び出し方だのといった情報がいとも簡単に手に入る。
…いや、非合法なことをやっているわけではないのだが。

というわけで、ラップトップPCのHD換装は無事完了。
これを機会にFedora10の64bit版を入れてみることにした。
めったに使わないVistaは再インストールも面倒なので、パーティションごとコピーしたのだが、BIOSにシリアルナンバが入っているらしく、OSのアクティヴェイションをやり直す必要もなかった。
Fedoraは違うヴァージョンにしてしまったので単純比較はできないが、鈍亀Vistaはかなり動きがよくなったようである。

ヴィデオレコーダのほうだが、これが実はまだ終わってない。
中にたまった録画番組の整理に手間取っているのだ。
これもHDのコピーができたらどんなにラクかと思うのだが、果たしてどんなファイルシステムになっているのだろうか。
まさかNTFSやVFATってことはないだろうし…と思って、ちょっと調べてみるとext系という確証のない話がひっかかった。
換装したらLinuxでマウントできないか試してみよう。

VMware Workstation 6.5 は浦島太郎を助けたか

VMwareWorkstation から VirtualBox への乗り換え理由として、Linux版ではカーネルのヴァージョン・アップのたびに VMware のモジュールをコンパイルせねばならず、OSやカーネルのヴァージョンによっては、コンパイルに失敗するということを書いた。 しかし、実は2008年9月23 日リリースの VMware Workstation 6.5 からは vmware-config.pl が廃止され、モジュールのコンパイルはとっくに不要になっていたのである。 VMwareWorkstation のライセンスはは5.5xまでしか持っていなかったため、6.0にアップグレード後、その試用期限が切れてからは、無料の VMwarePlayer で用を済ましていたので気づかなかったのだが、とんだ浦島太郎である。 試しに VMware Workstation 6.5.1 をインストールしてみると Fedora10 でも問題なく動作した。 RPM版のほか、.bundle という拡張子のヴァージョンがあり、こちらはWindows版のようなインストーラが起動する。 ライセンス料を払ってまた VMwareWorkstation を使ってみてもいいかな、と思ってゲストOSのWIndowsXPを起動しようとしたら、なんと仮想ハードディスクのファイルが壊れていた(苦笑)。 これは、しのごの言わずに VirtualBox への乗り換えろという天の思し召しだろうか。 そういえば、VirtualBox ではVMwareで作成した仮想ハードディスクを使用したりもできるのだが、XPが壊れていたので Windows98 で試してみたところ、確かにマウントも起動もできた。 しかしながら、VirtualBox には Windows98 用のドライバがないため、起動ディスクとして使うのは現実的ではない。 (重たくて使えたもんじゃない)

VirtualBox 2.1 はブリッジしまくり

Linux関連の話題ばかり続いて恐縮だが(って誰に?)
VirtualBox 2.1 がリリースされ、ブリッジネットワークの設定が簡単になったらしいので、アップデートしてみた。

VirtualBox 2.1
http://www.virtualbox.org/
http://www.sun.com/software/products/virtualbox/
http://sourceforge.jp/magazine/08/12/18/0315231

ホストは Fedora 10 だが、2.0x同様RPMパッケージは Fedora 9 用しかないのでそれを入れる。
アップデート後は、ドライバを再セットアップし、ネットワークを再起動しておく。


# rpm -Uvh VirtualBox-2.1.0_41146_fedora9-1.i386.rpm
# /etc/init.d/vboxdrv setup
# /sbin/service network restart

VirtualBoxの起動後、設定ファイルの更新は自動的に行われる。
旧設定ファイルを保存するかと親切にきいてくるので、念のため保存しておく。

で、その結果。

……ああ VirtualBox のインストールは、2週間待てばよかったのことよ。
さすれば2.0xのような余計な苦労はしないですんだというのに。

ほんとに簡単になっているのだ。
マニュアルも大幅に書き換えられていて、Linuxでは bridge-utils をインストールしろとか、そういう記述は一切ない。
というか、コマンド(CUIのプログラム)もけっこう変わっているので、2.0xのような設定はそもそもできない。
http://download.virtualbox.org/virtualbox/2.1.0/UserManual.pdf

The way Host Interface Networking works has been completely rewritten with VirtualBox 2.0 and 2.1, depending on the host operating system.
From the user perspective, the main difference is that complex configuration is no longer necessary on any of the supported host operating systems.

Note: Even though TAP is no longer necessary on Linux with the new Host Interface Networking of VirtualBox 2.1, you can still use TAP interfaces for certain advanced setups, since you can connect a VM to any host interface – which could also be a TAP interface.

With the new mechanism, to enable Host Interface Networking, all you need to do is to open the Settings dialog of a virtual machine, go to the “Network” page and select “Host Interface” in the drop down list for the “Attached to” field. Finally, select desired host interface from the list at the bottom of the page, which contains the physical network interfaces of your systems.

ここに書いてある通りで、ネットワーク設定のダイアログを開くと、ネットワークデバイスが自動的にリストアップされているので、ブリッジする場合は[割り当て]で[ホスト インターフェース]を選択し、使用するデバイスを選択すればよい。

VirtualBox2.1 net

わたしの環境では、上のキャプチャのように eth0 と virbr0 というデバイスがリストアップされている。
(2.0xで設定した br0 と vbox0 は削除してしまった)
virbr0 というのは、libvirt がインストールされていると自動的に作成されるブリッジデバイスらしいが、こちらを使うことも可能。

これでまた VMwareWorkstation に一歩近づいた!?

わずか3ラインのAtok

先日、Fedora 10 での Atok X3 for LInux 使用について書いた。
あれでGTK系のアプリケーションでは Atok が動くのだが、Qt系アプリや emacs など非GTKアプリでは動かないことがわかった。
たとえば kwrite はターミナルから
$ env XMODIFIERS=@im=iiimx kwrite &
とかやって起動すれば、Atok も使える。
もしくは、ターミナルから
$ XMODIFIERS=@im=iiimx
$ export XMODIFIERS

とやっておけば、ログイン中は設定が生きているが、ログアウトすれば設定は消えてしまう。
ログインごとにいちいちそれをやるのでは面倒なので、パーマネントな設定にしたい。
というわけで、上の2行をホームディレクトリ中のどこかの設定ファイルに記述しておきたいのだが、.xsession .xprofile .xinputrc .Xauthority .Xresources いずれもダメ。
いろいろ試した結果、bashを使っているのなら .bashrc に書いておけばよいことがわかった。
$ vi .bashrc
XMODIFIERS=@im=iiimx
export XMODIFIERS

emacs もこれでOKである。
emacs でAtokのステイタス表示が邪魔な場合は、.Xresources に下記1行を加えればよい。
Emacs*ximStyles: XIMPreeditPosition|XIMStatusNothing
その他、ステイタス非表示の詳しい設定方法はこちら。
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=037494
実は、これに辿り着く前は、IIIMECF を使った設定を施していたので、せっかくだから書いておく。
(IIIMECF を使わなくても上記方法だけで Fedora10 環境の emacs では Atok を使えますが、備忘録として) まず、下記より IIIMECF-0.75.tar.gz をダウンロード http://www.meadowy.org/~kawabata/iiimecf/ IIIMECF-0.75.tar.gz を展開しすると iiimecf というディレクトリができるので、そこへ移動。
README.ja にある通りのコマンドを実行する。
$ tar zxvf IIIMECF-0.75.tar.gz
$ cd iiimecf/
$ emacs -q --no-site-file -batch -l iiimcf-comp.el

rootになって、lispディレクトリをパスの通ったディレクトリに IIIMECF という名前でコピーする。
# cp -r lisp/ /usr/share/emacs/site-lisp/IIIMECF
必要に応じて utilディレクトリの中身をmakeしてインストール。
$ cd util/ $ make # make install
.emacs に以下の設定を追加。
(setq iiimcf-server-control-hostlist (list (concat "/tmp/.iiim-" (user-login-name) "/:0.0"))) (require 'iiimcf-sc) (setq iiimcf-server-control-default-language "ja") (setq iiimcf-server-control-default-input-method "atokx3") (setq default-input-method 'iiim-server-control)
参考サイト:
http://www12.atwiki.jp/linux2ch/pages/128.html
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9940/atokx2/iiimecf.html
http://d.hatena.ne.jp/MIZUNO/20080304/1204616771